
第3回 製造装置を守るUTMに必須な機能とは
菅原 継顕
フォーティネットジャパン株式会社
シニアリージョナルマーケティングマネージャー
2009/1/14
OA系とFA系でセキュリティセグメントを分けたい
これもグループ会社とのセキュリティと変わりません。OA系とFA系のネットワーク間にUTMを設置し、ファイアウォール、IPS、アンチウイルスを有効にします。そうすることにより各ネットワーク間のアクセスログが取れますし、ネットワークを越えようと試みるウイルスや不正パケットを制御できます。
業種により事情は異なりますが、UTMはこうしたセキュリティのセグメント化に使われ始めています。簡易的なスイッチ機能は持っていますので、特にセキュリティの必要なネットワークにおいてセキュリティスイッチとして使われるケースも出てきています。
今後の新事業:“セキュリティモデル”の販売
日本の製造業の環境に対する優れた対応、セキュリティに対する優れた対応はアジア諸国の製造業から良いお手本として注目されています。10月に台湾の製造業向けの展示会で、弊社は日本の製造業のセキュリティモデルについて講演してきましたが、日本の情報を知りたいという企業で会場は大変な盛況ぶりでした。日本が良いモデルだといっても、その情報は簡単に手に入りません。
そこで日本の製造業では新たなビジネスとして、自社の環境への取り組みやセキュリティモデル自体を販売しようという動きも出てきています。これは、環境保護やセキュリティの向上の点でも大変素晴らしい取り組みです。
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Index | |
製造装置を守るUTMに必須な機能とは | |
Page1 いきなりですが、不況です 不況に効く薬とは もっと低価格で製造装置を守る方法 |
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Page2 関連会社とのセキュリティを強化したい USBメモリは悪の存在か? インターネットセキュリティと内部セキュリティの違い |
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Page3 OA系とFA系でセキュリティセグメントを分けたい 今後の新事業:“セキュリティモデル”の販売 |
Profile |
菅原 継顕(すがわら つぐのり) フォーティネットジャパン株式会社 シニアリージョナルマーケティングマネージャー 2005年から日本市場の市場分析、マーケティングの企画と実行を担当。2007年から韓国のマーケティングも兼任。2008年からは、APACマーケティングのリーダーとしてアジア全体のマーケティングを統括。 |
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意外とウマ合い! 統合セキュリティ機器活用法 連載インデックス |
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