
岡田 大助
@IT編集部
2006年9月27日
■さまざまなICタグとリーダ/ライタ
ICタグは、「パッシブタグ」と「アクティブタグ」に大別できます。パッシブタグとはICタグ側に電源を持たず、リーダ/ライタから照射された電波を利用して電力とします。一方、アクティブタグには電池が内蔵されており、自発的に電波を発信することが可能です。
パッシブ型のICタグとは、ICチップとアンテナを組み合わせたフィルム状の「インレット」を用途に応じて加工したものです。ICタグの形状には「ラベル型(シール型)」「カード型」「コイン型」などがあります。利用する周波数帯によっては金属や水分の影響を受けて読み取りできなくなることもあるので、紙やプラスチックなどをスペーサーとして使っているものもあります。
RFIDが普及するためには、ICタグの単価を下げることが重要です。そこで経済産業省が“5円タグ”の実現を目指して取り組んだのが響プロジェクト(2004年8月〜2006年8月)でした。日立製作所が中心となったこのプロジェクトでは、月産1億個というオーダーではあるものの5円タグが生産できることが確認されました。
リーダ/ライタには、主に「ハンディ型」「据え置き型」「ゲート型」があります。一般的にハンディ型は出力が低くICタグとの交信距離は数センチから20センチ程度です(13.56MHzの場合)。
パッシブ型RFIDシステムでは、リーダ/ライタから照射される電波や電磁波によってICタグが起動力を得ています。このため、パッシブ型タグの寿命は半永久的ともいわれており、商品に貼付した場合のプライバシーの保護について検討されています(後述)。
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