| 特集 3. 高機能化する高密度サーバ | 
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チップセットはPowerEdge 1550と同じ
続いてPowerEdge 1650のマザーボードを見ていこう。PowerEdge 1650は、プロセッサにPentium III-Sを採用しており、デュアルプロセッサに対応している。プロセッサは、Pentium III-S-1.4GHz/1.26GHz/1.13GHzから選択できる(PowerEdge 1550はPentium III-S-1.26GHz/1.13GHz)。Pentium IIIシリーズの動作クロックは、1.4GHz程度が上限といわれている。そのため次世代の1Uサーバでは、Intel Xeonを採用するか、次世代の開発コード名「Banias(バニアス)」で呼ばれる高密度サーバ向けプロセッサを採用することになるはずだ。
チップセットは、PowerEdge 1550と同様、ServerSet HE SLを採用しているため、メイン・メモリの増設は2枚単位となる。これは、ServerSet HE SLが2枚のDIMMに対してインターリーブ・アクセスを行うことで、メモリの最大転送レートをPC133の2倍である2.1Gbytes/sに引き上げているためだ。サーバにとって重要なメモリのスループットは、システム全体の性能に大きく影響を与えるだけに、こうした高速化が行われているのはメリットといえるだろう。
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 拡張スロットは、64bit/66MHz PCI×2と、32bit/33MHz PCI+64bit/66MHz PCIの2種類から選択可能だ。32bit/33MHz PCIは、5Vに対応しており、古いPCIカードやオプションのリモート・アシスタント・カード「DRAC III」を搭載する場合には必須となる。汎用性という点では、32bit/33MHz PCI+64bit/66MHz PCIの組み合わせを選んだ方がよいだろう。
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| 拡張スロット | ||||||
| 32bit/33MHz PCI+64bit/66MHz PCIの組み合わせを採用した拡張スロット。64bit/66MHz PCI×2の拡張スロットも選択できる。 | ||||||
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コンパクトにまとめられたストレージ
前述のようにPowerEdge 1650では、ホットスワップ可能な3台のハードディスクが搭載可能だ。前面から容易にアクセスできるようになっており、テコの原理で簡単に取り外し/取り付けが可能になっている。ハードディスク・ベイの上側には、薄型のフロッピードライブとCD-ROMドライブが搭載されている。
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| PowerEdge 1650の前面 | |||||||||||||||||||||
| 3台分のハードディスク・ベイと薄型のフロッピードライブ、CD-ROMドライブがコンパクトにまとめられている。 | |||||||||||||||||||||
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| 前面のスイッチ部 | |||||||||||||||||||||
| 前面ベゼルを外した状態。前面にも各種インターフェイスなどがまとめられている。 | |||||||||||||||||||||
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高機能に向かう1Uサーバ
 本稿ではPowerEdge 1650を前のモデルであるPowerEdge 1550と比較しながら見てきた。両機種の間では、プロセッサとチップセットに違いがないため、大きな差がないように思えるが、電源ユニットの二重化やギガビット・イーサネットへの対応など、PowerEdge 1650は着実に機能が拡張されている。また、搭載可能なハードディスクの容量も向上していることから、1Uサーバであってもアプリケーション・サーバとして利用できるほどだ。今後フロントエンド・サーバ向けとしては、ブレード・サーバのようなさらに高密度なサーバも登場してきていることから、1Uサーバは高性能・高機能化が進むものと予想する。PowerEdge 1650にその片鱗を感じた。
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| INDEX | ||
| [特集]高密度サーバはどこに向かうのか? | ||
| 1.高密度化、低消費電力化、高性能・高機能化へ | ||
| 2.第2世代の1Uサーバ「PowerEdge 1650」 | ||
|  | 3.高機能化する高密度サーバ | |
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