
第1回 SugarCRMの紹介とインストール手順
河村 嘉之
オープンソースCRM株式会社
2008/9/2
SugarCRM導入前の準備
■SugarCRMの取得
次に、SugarCRMの本体を取得します。Sugar Community Edition v5.0の日本語版は、以下のサイトから入手できます。
関連リンク: | |
![]() |
Sugar Community Edition v5.0日本語版のダウンロードURL http://www.osscrm.com/demo/download.shtml |
ここに必要な情報を入力すると、ダウンロードサイトのURLがメールで通知されます。ダウンロードサイトには、いくつかのファイルがリストされています。ここで、SugarCE 5.0.0x Full Packと書いてあるリンクをクリックし、Zipでアーカイブされたファイルを取得します。
5.0.0の後ろには、通常アルファベット 1文字が入ります。このアルファベットは修正パッチのレベルを示し、アルファベットの後ろの文字ほど新しいものになります。
■SugarCRMの展開
ファイルを取得したら、これをWebサーバで公開されているディレクトリに展開します。CentOS上のApache HTTP Serverでは、/var/www/html以下に展開します(Windows上のApache HTTP Serverでは、<Apacheをインストールしたディレクトリ>\htdocsです)。
Zipファイルを展開すると、SugarCE-Full-5.0.0x-Jaというディレクトリが作成されます。このディレクトリがWebブラウザからアクセスする際のコンテキストパスになりますので、長いと思う場合は「sugarce50」のように短い名前にリネームしてもいいでしょう。
■パーミッションの設定
ファイルを展開したら、それぞれのパーミッションを設定します。少なくともSugarCEを展開したディレクトリ直下の以下のファイルとディレクトリ(そのサブディレクトリと中身のファイルすべてを含む)が、HTTPサーバを実行しているユーザーにより書き込み可能である必要があります。
- config.php
- custom
- modules
- data
- cache
また、それ以外のファイルもHTTPサーバを実行するユーザーが読み込める必要があります。CentOS上のApache HTTP Serverの実行ユーザーは「apache」です。また、SELinuxを有効化している環境では、適切にタイプの設定を行ってください。
SugarCRMのインストール
ここまでで、SugarCRMをインストールする準備が整いました。ここからSugarCRMをインストールしていきます。
SugarCRMのインストーラも、Webアプリケーションとして提供されています。そこで提供されるセットアップウィザードに沿ってインストールを行います。
では、Webブラウザを立ち上げて、以下のURLにアクセスしてください。
http://<SugarCRMをインストールするサーバ>/<SugarCRMのディレクトリ>/ |
1. セットアップウィザード起動
上記のURLにアクセスすると、セットアップウィザードが起動します。「次へ」をクリックしてインストールを開始します。
![]() |
画面1 セットアップウィザードの画面 |
2. ライセンス確認
Sugar Community Editionのライセンス「GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version3」をよく理解のうえ、「同意します」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。ライセンスに同意し、「次へ」ボタンを押すと、システムコンポーネントの整合性がチェックされます。ここで問題がある場合は、エラーメッセージに従って問題を修正してください。
![]() |
画面2 ライセンスの表示画面 |
3. インストールオプション
問題がなければ、インストールタイプの選択画面に移ります。必要最小限の情報入力でインストールを進められる「通常インストール」と、細かなオプション設定が可能な「カスタムインストール」が選択できます。今回は「通常インストール」を選択し、「次へ」をクリックします。
![]() |
画面3 インストールオプションの指定 |
![]() |
2/3 |
|
||||||
|
![]() |
Linux Square全記事インデックス |
Linux Squareフォーラム 仮想化技術関連記事 |
![]() |
連載:実践! Xenで実現するサーバ統合 有力な仮想化技術として注目を集めるようになった「Xen」。このXenを活用してサーバ統合を実践していく手順を具体的に紹介します |
![]() |
特集:サーバの仮想化技術とビジネス展開の可能性 jailからUML/VMwareまで 1台のマシンで複数のサーバを動かす「仮想化技術」。VMwareやUMLの登場により、WebサイトだけでなくOS自体を仮想化できるようになった |
![]() |
特集:仮想化技術のアプローチと実装 VMwareから要注目技術Xenまで 1台のサーバで複数の仮想マシンを実行する仮想化技術は、空間コストを引き下げる可能性を持つ。最新の仮想化技術を概観してみよう |
![]() |
特集:仮想OS「User Mode Linux」活用法 技術解説からカーネルカスタマイズまで Linux上で仮想的なLinuxを動かすUMLの仕組みからインストール/管理方法やIPv6などに対応させるカーネル構築までを徹底解説 |
![]() |
特集:仮想化技術の大本命「Xen」を使ってみよう インストール & Debian環境構築編 高いパフォーマンスで本命の1つとなった仮想マシンモニタ「Xen」。日本語による情報が少ないXenを、実際に動かしてみよう |
![]() |
特集:仮想化技術の大本命「Xen」を使ってみよう Xen対応カスタムカーネル構築編 Xen環境およびその上で動作する仮想マシン用カーネルを自分で構築しよう。これにより、自由にカスタマイズしたカーネルを利用できる |
![]() |
特集:IPv6、UML、セキュリティ機能の統合 全貌を現したLinuxカーネル2.6[第4章] 今回は、これまでに紹介し切れなかった機能を一気に紹介する。これを読めば、カーネル2.6の正式リリースが楽しみになるだろう |
![]() |
Linux Squareプロダクトレビュー VMware Workstation 4 PC/AT互換機エミュレータとして不動の地位を築いたVMware。その新バージョンがリリースされた。新機能を早速試してみよう |
![]() |
古くて新しい「サーバ仮想化技術」の行方 サーバ仮想化を実現するための技術がソフトウェア、ハードウェアの両面で出そろってきた。ハイパーバイザーのさらなる高速化に向けた動きを紹介する |
![]() |
Linux Squareフォーラム全記事インデックス |
- 【 pidof 】コマンド――コマンド名からプロセスIDを探す (2017/7/27)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、コマンド名からプロセスIDを探す「pidof」コマンドです。 - Linuxの「ジョブコントロール」をマスターしよう (2017/7/21)
今回は、コマンドライン環境でのジョブコントロールを試してみましょう。X環境を持たないサーバ管理やリモート接続時に役立つ操作です - 【 pidstat 】コマンド――プロセスのリソース使用量を表示する (2017/7/21)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、プロセスごとのCPUの使用率やI/Oデバイスの使用状況を表示する「pidstat」コマンドです。 - 【 iostat 】コマンド――I/Oデバイスの使用状況を表示する (2017/7/20)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、I/Oデバイスの使用状況を表示する「iostat」コマンドです。
![]() |
|
|
|
![]() |