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LinuxでBCM43xx搭載の無線LANカードを使うには 北浦訓行 |
LinuxでBCM43xx搭載の無線LANカードを使用するには、NdisWrapperが必要だった(LinuxでWindows用無線LANドライバを利用するには参照)。だが、カーネル2.6.17からBCM43xxシリーズのドライバがサポートされたため、簡単に使えるようになった。ここでは、Fedora Core 5(FC5)を例に、BCM43xxシリーズのドライバを使用する方法を説明する。
カーネルでドライバがサポートされたため、[ネットワーク設定](system-configt-network)で自動的にハードウェアが認識される。
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BCM4306が認識された[ネットワーク設定]の[ハードウェア]パネル |
このまま[デバイス]パネルで[新規]ボタンをクリックし、新規にデバイスタイプを登録すれば使えるような気がするが、その前にbcm43xx-fwcutterというツールでWindowsのドライバからファームウェアを取り出す必要がある。
bcm43xx-fwcutterは、http://bcm43xx.berlios.de/にtarボールが用意されている。FC5の場合はFedora Extrasにパッケージが用意されているため、yumコマンドでインストール可能だ。
# yum install bcm43xx-fwcutter |
bcm43xx-fwcutterをインストールしたら、-lオプションを付けてbcm43xx-fwcutterコマンドを実行する。これにより、サポートされているドライバの一覧が表示される。
# bcm43xx-fwcutter -l |
また、/usr/share/doc/bcm43xx-fwcutter-004/READMEには、ドライバのバージョンとダウンロード可能なURLが記述されている。GNOME端末の場合、URLを右クリックして[リンクを開く]を選択することでそのファイルをダウンロードできるので便利だ。
ドライバをダウンロードしたら展開する。筆者がダウンロードしたファイル(Windowsの自己展開ファイル)は、lhaで展開できた。FC5の場合、lhaはFedora Extrasからダウンロードできる。
$ lha x wdrv_660.exe |
ドライバを展開したら、rootでログインしてファームウェアの切り出しを行う。が、その前に、-iオプションで内容を確認する。
$ su |
切り出しは、以下のコマンドで行う。/lib/firmwareは切り出したファームウェアを保存するディレクトリで、bcmwl5.sysがWindows用のドライバだ。
# bcm43xx-fwcutter -w /lib/firmware/ bcmwl5.sys |
ファームウェアを切り出したら、念のため/lib/firmwareディレクトリを確認する。
# ls /lib/firmware/ |
以上で準備は完了だ。システムを再起動したら、[ネットワーク設定](system-configt-network)でデバイスを登録する。
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