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Insider's Eye
Windows XPで動作可能なAvalonプレビュー版を試す
デジタルアドバンテージ
2004/12/01 |
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サンプル・プログラムで見るAvalonの機能
上記のWinFX SDK ドキュメントでも一覧されているように、WinFX SDKにはAvalonの機能を利用したものを中心に、サンプル・プログラムが400個近くも含まれている。この数はAvalonの機能が非常に豊富であることを意味しているといえるだろう(それを使いこなさなくてはならない開発者にとっては、あまり喜ばしいことではないかもしれないが……)。
ここではごく一部ではあるが、サンプル・プログラムの実行画面をいくつか掲載しておく。すべてWindows XP上で実行したものだ。
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Avalonのサンプル・プログラム(ButtonAlign.exe) |
現在のWindowsでは、各種コントロールは基本的にWindowsシステムにより提供されたものを使用し、どのアプリケーションでも共通のデザインとなるが、Avalonではコントロールは独自に描画されるため自由なデザインが可能である。 |
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Avalonのサンプル・プログラム(Colors.exe) |
このアプリケーションは、データ・サービス(Data Services)と呼ばれるUI要素とデータのバインディングのための新機能をデモしたものだが、コントロールの配置にはフロー・パネル(FlowPanel)が使用されており、ブラウザのようにウィンドウのリサイズによりコントロールのレイアウトが自動的に変化する。 |
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Avalonのサンプル・プログラム(上:IUI_Frame.pcx.exe、下:Expenseit.exe) |
これらのアプリケーションは、ナビゲーション・ウィンドウ(NavigationWindow)をベースに作成されている。ウィンドウ左上隅に自動的に配置される2つの矢印ボタンは、ブラウザの「戻る」「進む」ボタンに相当するもので、WindowsアプリケーションにもWebアプリケーションと同等のナビゲーション機能と「ページ」単位のデザインが導入される。 |
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Avalonのサンプル・プログラム(UsingImageBrush.exe) |
領域を塗りつぶすためのブラシの1つとして、指定した画像で塗りつぶしが可能なイメージ・ブラシ(ImageBrush)が使用できる。ボタンやパネルなどのコントロールにも適用可能だ。 |
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Avalonのサンプル・プログラム(AnimationComposition_markup_csharp.exe) |
このアプリケーションでは、マウスのクリックに合わせて、複数のオブジェクトがアニメーションしながら移動する。Avalonではアニメーションのための機能がAPIとして組み込まれる。アニメーションはタイムライン(Timeline)と呼ばれる機能により動き、複数のアニメーションはストーリーボード(Storyboards)と呼ばれる機能により同期を取って制御できる。 |
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Avalonのサンプル・プログラム(Boing.exe) |
WinFX SDKのサンプル・プログラムには含まれていないようだが、Avalonは3Dグラフィックの描画およびアニメーションもサポートしている。この画面のアプリケーションはAvalonチームのSoftware Design EngineerであるDaniel Lehenbauer氏のBlogで公開されている「Boing Demo」で、ボールが回転しながらウィンドウ内を跳ね回る。 |
ここで見たようなサンプル・プログラムのほとんどは、XAMLと呼ばれる言語により記述されたコードが利用されている。続いては、このXAMLについて紹介する。
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