連載:.NET中心会議議事録 第1回 いま使うべき、学ぶべき.NETテクノロジはどれ? デジタルアドバンテージ 一色 政彦2009/11/18 |
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■討論テーマ 4:開発言語
遠藤 Visual Studio 2010では、F#という新言語が搭載予定です。F#言語を使った業務アプリケーション開発などはあり得るのでしょうか?
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マイクロソフト株式会社 新村 剛史 |
新村 F#言語は関数型言語ですので、特に並列処理を記述したい場合には使い勝手がよいです。ただし、新しい言語ということでツールの成熟度やプラクティスの蓄積にはもう少し時間がかかると思います。その点を考えると、業務アプリケーション開発でF#を利用することでコスト・メリットを得るには、もう少し時間がかかると思います。
会場の参加者 C#で並列処理を記述するのは、効率的ではないということでしょうか?
赤間 C#のような手続き型言語は、上から下に向かって1行ずつ実行していく言語です。つまりシングル・スレッドで動作することを前提としています。そうすると、並列処理を実現するには、スレッドを起こして、それらの同期処理を行う必要があります。
今後、科学計算を含め、大規模データを並列で処理するためのコードを書く必要性が高まってきます。そのような現状に合わせてF#言語が登場してきたのです。
遠藤 そもそも業務アプリケーションには、並列処理自体がほとんど必要ないですよね。
(このほか、Visual Studioや.NET Frameworkについての議論もあったが割愛した。)
■
パネル・ディスカッションのまとめとして、各パネリストが一言ずつ技術選択のポイントを語った。それぞれの要点を1文にまとめて、本稿の締めくくりとする。
八巻 クライアント技術において、先を見越したら「WPF」という選択になると思います。
宮崎 技術は適材適所で使い分ける必要があります。
赤間 新しい技術に目を向けることも重要です。
新村 浅くても広い知識と、何か一つ得意で深い領域の2つを持つようにしましょう。
鈴木 作る楽しさ、面白さを堪能しながら、新しい技術を使ってみてください。
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[連載] .NET中心会議議事録 | ||
第1回 いま使うべき、学ぶべき.NETテクノロジはどれ? | ||
1.討論テーマ:Windowsアプリケーション | ||
2.討論テーマ:Webアプリケーション | ||
3.討論テーマ:データ・アクセス | ||
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4.討論テーマ:開発言語 | |
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「.NET中心会議議事録」 |
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