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ガートナーが「今後急速に幻滅期を迎える」と予測する2つの運用要素 「可観測性」ともう1つは何?「日本におけるITオペレーションのハイプ・サイクル:2024年」を発表

ガートナージャパンは「日本におけるITオペレーションのハイプ・サイクル:2024年」を発表した。日本企業のインフラストラクチャ/オペレーション部門は、ビジネススピードの向上や競争の激化によって、レガシーITオペレーションの見直しを求める圧力にさらされているという。

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 ガートナージャパンは2024年11月11日、「日本におけるITオペレーションのハイプ・サイクル:2024年」を発表した。同社は「日本企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためには、レガシーITオペレーションの近代化が喫緊の課題だ」としている。

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日本におけるITオペレーションのハイプ・サイクル(提供:ガートナージャパン

「過度な期待」のピーク期のうち、2つが「幻滅期」に?

 同ハイプ・サイクルにおいて「過度な期待」のピーク期にあるのは、「SRE(サイトリライアビリティエンジニアリング)」「可観測性」「インフラ自動化」「AIOps(AI for IT Operations)プラットフォーム」「DEM(デジタルエクスペリエンス監視)」の5つ。このうち可観測性とインフラ自動化についてガートナージャパンの青山浩子氏(ディレクター アナリスト)は「今後急速に幻滅期に向かう」と予測している

 また、今回新たに取り上げられた「プラットフォームエンジニアリング」について、ガートナージャパンは「日本企業のインフラストラクチャ/オペレーション(I&O)部門が、ビジネススピードの向上や競争の激化によって、レガシーITオペレーションの見直しを求める圧力にさらされていることが背景にある」と分析している。

 同社の米田英央氏(シニアディレクター アナリスト)は、「ITオペレーションを推進するI&Oのリーダーは自らITオペレーションの未来を見据え、ITオペレーションの変革の計画から実現に向けた効率的なアクションを取ることが必要だ」と述べている。

 なお、ガートナージャパンの見立てでは、今回のハイプサイクルで取り上げた技術やメソドロジの3割が成熟するまでに5〜10年以上かかるという。同社は「ITオペレーションの変革には、クラウドネイティブな運用アプローチや手法、スキルの獲得が欠かせないが、これらの成熟度はユーザー企業自身の成熟度によって左右される」としている。

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