Microsoft、「Windows Community Toolkit」バージョン8.0を発表 名前空間の統合など大幅アップデート:既存リポジトリは間もなくアーカイブ予定
Microsoftは、「Windows Community Toolkit」のバージョン8.0を発表した。
Microsoftは2023年9月7日(米国時間)、「Windows Community Toolkit」のバージョン8.0を発表した。Windows Community Toolkitは、「WinUI 2」「WinUI 3」「Uno Platform」の開発者向けコントロールや拡張機能が収録されたオープンソースのライブラリで、開発者の開発を手助けする機能が備えられている。
新しいパッケージ構造と重大な変更
今回の更新における主な変更は、複数のプラットフォームもしくは複数のプラットフォーム間で開発するエンジニアが、ソースを変更することなくバージョン8.0で書かれたコードを簡単に移行できることだ。ライブラリ開発者は、XAMLを使用してコンポーネントを手軽にマルチターゲット化することもできる。
1つの名前空間で管理
どの新機能やパッケージを使用するかに関係なく、パッケージ内のコードの名前空間は「CommunityToolkit.WinUI.*」のルートで統合されるようになった。これにより、複数のプラットフォームをターゲットにする場合、またはそれらの間で移行する場合に、ツールキットを参照するコードを変更する必要がなくなる。
元のリポジトリはどうなるか
Windows Community Toolkitは、コードの量と使用者の数の両方の点で、開始以来大幅に増加した。コンポーネントを導入する際には、コンポーネントがサポートされているプラットフォーム全体で動作すること、十分な文書化、サンプルでの紹介、徹底的なテスト、最新の Windows 設計言語で最新であることを確認したいと同社は考えているという。
最も一般的に使用されるコントロールは既存のコードベースを取り込んでいるが、これには全てが含まれているわけではない。将来のリリースには、新しいコンポーネントと以前のコンポーネントが混在して新しいシステムに移動、改善しさらに多くのコンポーネントが含まれる可能性があるとしている。
既存のWindows Community Toolkitのリポジトリは、将来の移行のためにコードベースへのアクセスを向上させるために、間もなくアーカイブされる予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Microsoft、「Windows Subsystem for Linux」の最新版「WSL 2.0.0」公開
Microsoftは「Windows Subsystem for Linux」(WSL)の最新版となる「WSL 2.0.0」を公開した。製造業の「生成AI」導入で2033年までに105億米ドルの収益増加と予測 ABI Research
ABI Researchは、BMW、Boeing、ByteLAKE、General MotorsなどのメーカーとOpen AIなどの製造ソフトウェアプロバイダーの協業が進んでおり、今後、製造業の主要4分野で生成AIの導入が進むと予測した。Microsoft、「基礎C#認定資格」を公開 無料でC#が学べる35時間分のトレーニングコースも
Microsoftは、freeCodeCampと提携してC#の認定資格である「Foundational C# Certification」を公開した。C#プログラミングの基礎を包括的に学べる35時間のコースも含まれている。