年次Java開発者調査結果、Perforceが発表:Java言語および開発、マイクロサービスなどのトレンドを網羅
Perforce Softwareは、Java開発者を対象とした年次調査結果をまとめた報告書「2022 Java Developer Productivity Report」を発表した。
幅広い開発者向けソフトウェアを提供するPerforce Softwareは2022年2月22日(米国時間)、Java開発者を対象とした年次調査結果をまとめた報告書「2022 Java Developer Productivity Report」(2022年Java開発者生産性レポート)を発表した。
今回の年次調査は2021年10月〜2022年1月に実施され、876件の回答を得た。Java言語および開発、Javaアプリケーションアーキテクチャ、Javaマイクロサービス、Java技術、Java CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)、開発生産性のそれぞれに関するトレンドなどについて調査しており、レポートでは、従業員100人以上と100人未満など、企業規模別の回答結果も適宜紹介している。
以下では、同調査の主要な質問と回答結果(回答率が高かった上位の数項目など)を紹介する。
Java言語および開発のトレンド
メインアプリケーションでどのJDK(Java Development Kit)プログラミング言語を使っているか
Java 8(37%)、Java 11(29%)、Java 12以降(12%)、Kotlin(8%)
JDKバージョンをアップグレードする決定にどのファクターが影響するか
LTS(長期サポート)(25%)、セキュリティ(23%)、パフォーマンス(20%)、新機能(18%)、コンプライアンス(14%)
JDK 17にいつアップグレードするか
6カ月以内(37%)、12カ月後以降(30%)、6〜12カ月以内(25%)
どのJRE(Java Runtime Environment)/JDKディストリビューションを使っているか
Oracle Java(36%)、Open JDK(27%)、AdoptOpenJDK/Adoptium(16%)、Amazon Corretto(7%)、Azul Zulu(6%)
Javaアプリケーションアーキテクチャのトレンド
開発しているメインアプリケーションのアーキテクチャは何か
マイクロサービス(32%)、モノリス(22%)、モジュラーモノリス(13%)、SOA(サービス指向アーキテクチャ)(12%)、デスクトップアプリ(10%)、サーバレス(8%)
マイクロサービスのトレンド
マイクロサービスの導入状況はどのようなものか
完全にマイクロサービスベースのアプリケーションを使用(44%)、マイクロサービスに移行中(44%)、検討中(10%)
メインプロジェクトでどのマイクロサービスアプリケーションフレームワークを使用しているか
Spring Boot(74%)、その他(18%)、Quarkus(5%)、Vert.x(2%)、DropWizard(1%)
マイクロサービスの移行/開発後、マイクロサービスアプリケーションでサービス起動時間が増えたか
50%以上増えた(13%)、10〜50%増えた(30%)、0〜10%増えた(17%)、増えていない(35%)
Java技術のトレンド
どの仮想マシンプラットフォームを使用しているか
Docker(41%)、Kubernetes(26%)、VMware(16%)
PaaSを使用する場合、どのプロバイダーのものを利用するか
AWS(31%)、PaaSプロバイダーは利用しない(24%)、Microsoft Azure(14%)、Google Cloud Platform(11%)
メインアプリケーションでどのアプリケーションサーバを使用しているか
Tomcat(48%)、JBoss/Wildfly(15%)、Jetty(13%)
メインアプリケーションでどのビルドツールを使用しているか
Maven(68%)、Gradle(23%)、Ant(6%)
仕事でどのIDE(統合開発環境)を使用しているか
IntelliJ(48%)、Eclipse(24%)、VSCode(18%)、Netbeans(6%)
CI/CD技術のトレンド
どのCI/CD技術を使用しているか
Jenkins(46%)、GitHub Actions(16%)、その他(13%)
CI/CDビルドの完了にかかる時間
0〜1分(6%)、2〜3分(21%)、4〜5分(22%)、6〜10分(18%)、10分以上(33%)
1日に何回、CI/CDビルドにコードをコミットしているか
1回(22%)、2回(16%)、3回(18%)、4回(9%)、5回以上(35%)
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