アシスト、企業向けPostgreSQL「EDB Postgres」移行支援サービスを開始:Oracleからの移行に対応、決定前の「移行テスト体験」も可能
アシストが企業向けOSSデータベース「EDB Postgres」の導入支援サービスを開始。導入決定前に「移行テスト体験」が行えるメニューも用意する。
アシストは2017年6月7日、EnterpriseDBが開発する企業向けPostgreSQL互換データベース管理システム「EDB Postgres」への刷新を検討する企業向けの導入支援サービスを開始した。
提供するサービスは、大きく分けて「データベース移行体験」「ガイドライン・パッケージ」「その他の関連サービス」の3種類。2017年6月時点で最新バージョンとなるEDB Postgres 9.6に対応する。
データベース移行体験は、EDB Postgresの導入決定前に試験導入し、現環境からのデータ移行、アプリケーションの稼働、SQLやPL/SQLの移行などを確認できるサービス。EDB Postgresへのデータ移行やバックアップ/リストアといった手順の確認に加え、ストアドプロシージャが動作するかどうかの確認などが可能。「実際に本番データの一部を使ってテスト稼働させ、処理性能やフェイルオーバー時間を調べたい」といった要望に応える。
ガイドライン・パッケージは、同社がこれまで蓄積したEDB Postgresに関するノウハウ集を提供するサービス。パラメータなどのデータベース設計、ログ管理、メンテナンス、セキュリティといったデータベース運用に関するガイドラインから、SQL文やストアドプロシージャのコーディングに関するガイドライン、他社製データベースとの互換性や移行に関するガイドラインを用意する。この他、講義形式でレクチャーを受けられるメニューもある。
その他、EDB Postgresの評価版と各種技術資料を提供するサービスも用意する。EDB Postgresの評価版は60日間無償で試用可能。Oracle Databaseからの移行方法、機能比較、互換機能などをまとめた資料も用意する。
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