WordPressを2.5倍速くするPHPアクセラレータ「APC」:とにかく速いWordPress(2)(2/4 ページ)
企業のCMSサイトやオウンドメディアなどエンタープライズ用途での利用が増えている「WordPress」の高速化について解説する連載。第2回は、具体的なWordPressの高速化テクニックとして、ページのロード時間を2.5倍速くするPHPアクセラレータ「APC」を解説します。
CentOS 7でWordPressを動作させる
続いて、「Poderosa」などのターミナルエミュレータで接続します。ホストはElastic IPアドレス、またはパブリックDNS「ec2-xxx.ap-xxx.compute.amazonaws.com」(“xxx”はユーザー固有の文字列、以下同)を指定し、アカウントはcentos、認証方法は公開鍵、鍵ファイルはキーペアとして指定したpemファイルを指定して接続します。
接続ができましたら、まずOSをアップデートします。
[centos@ip ~]$ sudo su - [root@ip ~]# yum update -y
「Complete!」と表示されたら、続いてWordPressを実行するために最低限必要なパッケージをインストールします。ここでは、「Apache 2.4」「MariaDB 5.5」「PHP 5.4」と、「php-mbstring」などの拡張モジュールを幾つか、WordPressのインストールに必要な「wget」と「unzip」をインストールします。
[root@ip ~]# yum install httpd php php-mysqlnd php-gd php-xml php-xmlrpc php-mbstring php-mcrypt mariadb-server wget unzip -y
一時的にselinuxを切っておきます。
[root@ip ~]# setenforce 0
再起動時にも一時的にselinuxを停止させるには、「vim」エディタでselinuxの設定ファイル/etc/selinux/configを編集し、SELINUX=enforcingの行をSELINUX=disabledに修正して保存しておくとよいでしょう。
なお、お使いのCentOS 7の環境によっては、firewalldが実行されている場合もあります。この場合は、適切に設定を行うか、一時的に停止させておいてください。selinuxとfirewalldは適切に設定を行わないと、80番ポートへのHTTPでのアクセスや、Webサーバからのファイルシステムへの書き込みの際などにうまく動作しない場合があります。
次に、Apacheを起動させる前に設定ファイルhttpd.confを修正して、WordPressのパーマリンク機能を有効にできるようにしておきます。/etc/httpd/conf/httpd.confの「Directory "/var/www/html"」ディレクティブ内にあるAllowOverride None(151行目前後)をAllowOverride Allに変更して保存します。この設定は、これからWordPressをインストールする/var/www/htmlディレクトリで.htaccessを利用できるようにするものです。
それでは、Apache 2.4とMariaDB 5.5を起動させます。
[root@ip ~]# systemctl enable httpd [root@ip ~]# systemctl enable mariadb [root@ip ~]# systemctl start httpd [root@ip ~]# systemctl start mariadb
ブラウザでパブリックDNS「ec2-xxx.ap-xxx.compute.amazonaws.com」のURLへアクセスすると、次のようなApacheのウエルカムスクリーンが表示されるはずです。
続いて、MariaDBを初期化し、データベースとデータベースユーザーを作成します。mysql_secure_installationコマンドを実行します。基本的にはEnterで進めていくだけで大丈夫です。rootユーザーのパスワードを設定する箇所のみ、任意のパスワードを設定してください。
[root@ip ~]# mysql_secure_installation
「Thanks for using MariaDB!」と表示されたら、MariaDBに接続します。
[root@ip-172-30-1-150 ~]# mysql -uroot -p
rootユーザーのパスワードを入力してコンソールにログインできたら、データベースとデータベースユーザーを作成します。ここでは、データベースを「wordpress」、ホスト名を「localhost」、データベースユーザーを「wpuser」、パスワードを「wppass」として進めます。
MariaDB [(none)]> create database wordpress; MariaDB [(none)]> grant all privileges on wordpress.* to wpuser@localhost identified by 'wppass'; MariaDB [(none)]> flush privileges; MariaDB [(none)]> exit;
続いてWordPress 4.4日本語版をダウンロードして「/var/www/html」に展開し、一時的に「/var/html」と「/var/html/wp-content」にWebサーバからの書き込み権限を付与します。本稿では説明の都合上、「/var/www/html」をドキュメントルートとして管理者ユーザーで操作をしますが、実際の運用では適切なディレクトリとユーザーを利用してください。
[root@ip ~]# cd /var/www/ [root@ip www]# wget https://ja.wordpress.org/wordpress-4.4-ja.zip [root@ip www]# unzip wordpress-4.4-ja.zip [root@ip www]# cp -rp wordpress/* html/ [root@ip www]# chmod 0777 html html/wp-content
ブラウザに戻ってリロードすると、WordPressのインストレーションが始まります。ウィザードに従ってインストールしてください。WordPressのインストレーションが完了したら、WordPressのトップページを表示させてください。
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