キャリアを深めて上流工程へ 転職組のマネジャーが語る「トヨタコネクティッドで広がった新境地」部門を“コネクト”するグループマネジャーたち

「サービスのライフサイクル全てに関わりたい」と外部パートナーからの転身を果たした男。プロジェクトの全工程に携わってきた知見を生かして運用業務に特化する道を選んだ男――2人の男はいま、どのように切磋琢磨(せっさたくま)し合っているのか。

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» 2025年06月20日 10時00分 公開
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 安全で快適なドライブ体験を支えるコネクティッドサービスや、世界中のコネクティッドカーから収集されるビッグデータを活用したモビリティサービスなどを手掛けるトヨタグループのIT事業会社、トヨタコネクティッド(https://toyotaconnected.co.jp/)。同社は2021年に内製化にかじを切り、システム、アプリの企画、開発からサービスの運用まで、全ての領域でコア業務の内製化を急ピッチで進めている。

 トヨタコネクティッドのエンジニアたちに話を伺うインタビューシリーズ、今回は2人のグループマネジャーが登場する。中途採用で入社し、技術力やコミュニケーション能力を買われてグループマネジャーになった2人。現場を束ね、エンジニアの力を引き出し成長へと導くグループマネジャーのキャリアや仕事のやりがいとは――。

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外部パートナーではかなえられないことがある

 技術本部 エンタープライズ開発部のグループマネジャーである増田一馬氏がトヨタコネクティッドに入社したのは、同社が内製強化にかじを切った直後の2021年のことだ。

 前職は独立系SIer(システムインテグレーター)のエンジニアで、トヨタグループの企業に常駐して車載カーナビのデバイスドライバやAndroidアプリの開発などを担当していた。その後、トヨタコネクティッドの開発パートナーの企業に派遣メンバーとして参画し、社外人材ながらプロジェクトリーダーやプロジェクトマネジャーとして実績を積んできたが、ジレンマを感じるようになっていった。

 「前職では会社の立ち位置もあり、プロジェクトのごく一部しか担当できませんでした。しかし経験を積むうちに、プロジェクトがどのように始まり、リリース後はどのように運用されているのかに興味を持つようになり、上流の工程から参加したいと希望するようになりました。サービスのライフサイクル全てに関わるには、パートナー企業のメンバーとしてではなく、トヨタコネクティッド本体に行くしかないと考え、転職を決断しました」(増田氏)

増田氏 技術本部 エンタープライズ開発部 グループマネジャー 増田一馬氏

 トヨタコネクティッド入社直後には、内製開発推進部 アジャイル開発室 アジャイル開発Gで、アプリなどの外形監視を自動化するロボットアーム開発においてスクラムマスターを務めた。その数年後に、エンジニアを束ねるグループマネジャーに抜てきされる。2025年3月からは、自社事業の一つである車両管理システム「G-Fleet」の開発チームをグループマネジャーとして率いている。

幅広い業務経験を運用で生かす

 現在コネクティッド技術部のグループマネジャーを務めるのが、米山(こめやま)陽介氏だ。

 新卒で入社したIT企業では、技術営業やシステム構築、インフラ開発、24時間365日体制の運用など、幅広い業務を経験したという。

 「大手ゲーム会社のシステムを開発し、そのままサーバ構築から運用までやらせてもらいました。エラーを発生させない作り込みや、障害対応が容易なサーバインフラ構築などのノウハウは、全てここで学びました」(米山氏)

米山氏 技術本部 コネクティッド技術部 グループマネジャー 米山陽介氏

 トヨタコネクティッドには2016年に入社。運用構築部門に配属され、同社およびトヨタ自動車のさまざまなサービスやWebサイトの運用設計・構築担当としてキャリアをスタートした。1人で幅広い業務をこなしていた前職の知見を生かし、顧客やサービスに合わせた運用構築が求められる“トヨタクオリティー”に応えてきた。

 その後は運用と運用構築を統合した新設部署のキーパーソンとして奮闘。カーナビサービスやさまざまなスマートフォンアプリ、トヨタ自動車のWebサイトの安定稼働を支えるシステム、テレマーケティングのシステムなどの運用管理を包括的に担当した。こうして障害対応の最前線でシステム運用管理者の経験を積み、2021年から現職に至っている。

技術力や人間力を認められた者が指名される「グループマネジャー」

 トヨタコネクティッドにおけるグループマネジャーは、チームの“コア人材”に付与される役割だ。直属の上司である室長が、技術力や業務知識、メンバーを束ねる力や社内コミュニケーション能力などを見極めた上で指名するという。手を動かす仕事はメンバーに任せつつ、さまざまなプロジェクトがうまく進むように、マネジメントや育成を中心に担う立場だ。

 「G-Fleetの開発はスクラムで進めています。私は包括的にスクラムチームを見て、うまくいっていないところがあれば、事業部やスクラムマスターと共に解決策を検討したり、プロセスの変更を提案したりしています。この他、技術のバックボーンを生かした設計書のレビューや、リリースに先立つ承認作業、メンバーの目標管理など、組織長に近い役割もこなしています」(増田氏)

 「私は、各種サービスやそれを支えるインフラを24時間365日体制で運用監視してサービスの安定稼働を保つチームを束ねています。障害などの問題発生時には開発チームと連携して早期解決を図ったり、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)などのベストプラクティスを適用して運用を改善したりといった活動をしています」(米山氏)

役割は“ハブ” 社内や顧客とのコミュニケーションを活性化

 グループマネジャーの役割として、メンバーのマネジメントや育成と同じくらい重要なのが、営業や開発などの社内部門や、顧客との連携を円滑化する調整業務だ。顧客によっては1つの部門の規模が一般的な企業に該当し、それぞれ歴史や体制が異なる。それら部門間の調整役を担うのがグループマネジャーだ。グループマネジャーには、高いコミュニケーション能力や各部門の事情に関する深い理解を生かして、それぞれの組織に応じた立ち回りが求められる。

 エンジニア採用が進み、新しい戦力が続々投入される中、グループマネジャーの活躍によって社内コミュニケーションが活性化し、組織全体の風通しが良くなった場面は数知れないという。

 「ここ数年で組織風土が大きく変わり、部門間をまたいだ会話が増えた印象です。特に運用の仕事は、いままでは他部門と連携して物事を進める機会がほとんどなく、運用の立場から何かを提案する機会もありませんでした。私がグループマネジャーになってから、積極的に各部門に声を掛けるうちに相互理解が進んだように思います。近ごろは運用チームが主導してプロジェクトを進めたり、どんなことでも気軽に相談し合えたりするようになりました」(米山氏)

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 メンバー育成においても、グループマネジャーがメンバーそれぞれの個性や得意分野を踏まえ、きめ細かくフォローしている。

 「本部、部門、室という組織の各階層から下りてくる目標を受けて、グループの方針を立ててメンバーに共有しています。これとは別に、メンバー全員からやりたいことを共有してもらい、個別の目標を設定して取り組んでもらっています」(増田氏)

自分たちで考えて共にチャレンジする人が輝ける

 トヨタコネクティッドで活躍できる人物像について質問したところ、2人とも「新しいことに興味を持ってチャレンジする人」を挙げた。

 「われわれの開発業務は、仕様や開発手法などを自分たちで決められる自由度があります。責任重大で大変なところもある分、決められたものを開発するだけでは飽き足らない人や、自分のアイデアを試してスキルアップしたい人にはぴったりでしょう」(増田氏)

 メンバーの多くをプロパー社員が占める増田氏のグループに対し、米山氏のグループは外部メンバーの比率が高い。単なる運用担当者ではなく、プロパーならではの視点で開発部門と協働して運用を構築できる仲間を、米山氏は切実に求めている。

 「運用業務は決まったやり方があり、それを守るのが基本ですが、ただ繰り返すのではなく、AI(人工知能)など新しい技術を導入して改善することも重要です。現場を理解した上で改善提案をしていける仲間が来てくれるとうれしいですね。運用と言いながら、さまざまな部門と連携して上流工程にも関われることも、トヨタコネクティッドならではの良いところです。運用業務をベースに可能性を広げたい方にはお勧めできる職場です」(米山氏)

 終始、にこやかにインタビューに答えた両氏。増田氏のグループで開発した外形監視システムを米山氏の運用チームで利用するなど、2人は業務を通じて交流を深めているという。グループマネジャーたちの活躍で加速する、組織横断のシナジーに注目したい。

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提供:トヨタコネクティッド株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2025年8月19日