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@IT > USENの“格安”ギガ光ファイバ網の実力を探る「BROAD-GATE 02」 |
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これまでにない大容量の法人向けインターネット接続サービス「BROAD-GATE 02」が、USENから登場している。1Gbpsの「光ギガビットアクセス」だ。しかもUSENは、このハイスペックなバックボーンを月額50万4000円という驚くべき低価格で実現。日本で初めてのコンシューマ向けFTTHサービスを投入してきた時代から、同社は「高品質な回線を低価格で提供したい」というコンセプトでサービスを展開してきた。光ギガビットアクセスは、その哲学が存分に実現されたサービスといえるだろう。 一見両立しないように見える「高品質かつ低価格」という要件が両立できているのは、光ギガビットアクセスが極めてシンプルな構成となっているからだ。 まず第1に、光ギガビットアクセスがベストエフォートで提供されているということがある。通常、このクラスの通信回線は帯域保証で提供されているケースが多い。たしかに社内の専用回線などでは安定した一定速度を維持できる帯域保証は必要だが、帯域を保証するためにトラフィックや速度のコントロールを行うネットワーク機材が新たに必要で、このコストが価格に上乗せされることになる。 それに加えて、本当に帯域保証が必要なのか?――という現実的な疑問もある。最近の企業向け通信回線の多くは、クローズドな社内の専用線としてではなく、インターネットへの接続回線として使われているケースが少なくない。例えばショッピングモールなどBtoCビジネスで、ユーザーからの大量のアクセスを処理しなければならないようなケースだ。そうした場合、仮にインターネットエクスチェンジ(IX)までは帯域保証がされていたとしても、IXから先のインターネット空間では一切帯域の保証は存在しない。インターネットビジネスのためにハイスペックな回線を用意したいと考える企業にとっては、帯域保証型の回線は実のところ、あまり意味がないのである。しかも帯域保証型の光回線の場合、200Mbps程度で月額300万円前後と極めて高価格になっているケースが多い。ベストエフォート型ながら、わずか月額50万4000円で1Gpsを実現している光ギガビットアクセスと比較すれば、その優位性は明らかだろう。
第2に、ユーザーのオフィスからIXまでの全回線が、ギガビットバックボーンで構成されていることだ。通常の通信回線の場合、ユーザーのオフィスから光ファイバ回線事業者IP網までは太いバックボーンで結ばれていても、その先はISP事業者IP網につながっており、この部分がボトルネックになってしまっているケースも少なくない。しかしUSENでは、回線とISPをグループ内で一括提供しているため、こうしたボトルネックが生じないのである。さらに言えば、1Gbps回線といいながらも、実のところ集線装置から先を数十社のユーザーでシェアしているため、ユーザーのオフィスまでのラストワンマイルは帯域が細くなってしまっているサービスが少なくない。IXからラストワンマイルまで、すべてを1Gbpsで構成し、しかも集線装置から先がユーザーの1社占有となっているのは、現状ではUSENの光ギガビットアクセスだけなのである。
第3に、高価なATM交換機などを使わず、イーサネットの安価な汎用機器を使ってネットワークを構築しているということがある。他の通信事業者のネットワーク構成では、LAN側でルーティングが必要で、高価なルータが必要となるケースが多いが、USENの光ギガビットアクセスでは、ノードの段階でIPアドレスを割り振ってしまっているため、高価なスイッチは必要ない。安価で汎用的に利用できるスイッチを中心にネットワークを構築しているのである。 これまで3つの要件を挙げてみた。これらを見ると、USENの光ギガビットアクセスがいかに効率よく、高品質な回線を提供できているのかがよく分かる。では実際、どのような企業が光ギガビットアクセスを導入しているのだろうか。ユーザー企業2社の事例を見てみよう。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、2002年からオンラインゲームサービス事業を展開。100万人以上の会員を抱え、日本最大級の規模を誇るオンラインRPG「ラグナロクオンライン」など、ゲームファンから圧倒的な支持を得ている。そのガンホーは今春、他社の100Mbps回線から、USENの光ギガビットアクセスへと移行した。 かつてはコンシューマ向けサービスの回線としても十分だと考えられていた100Mbpsだが、ブロードバンドの爆発的な普及によって利用者が増えて行くのに従い、帯域不足が目立つようになってきている。ガンホーでもその状況は同じで、2002年の「ラグナロクオンライン」サービス開始時には顕在化していなかったものの、2004年以降に新タイトルを次々と投入していく中で、ダウンロード回線の帯域不足が深刻な問題になっていった。
オンラインゲームでは、ゲームを始める前にユーザーがウェブサイトにアクセスし、サーバからゲームクライアント用のインストールファイルや機能追加のバッチなどのファイルを無料でダウンロードできるサービスが欠かせない。通常のゲームのトラフィックが流れる回線とは別に、巨大なファイルをスムーズにダウンロードできる回線が必要なのだ。そして新しいゲームタイトルのリリース時には、休日や夜間を中心にダウンロードのアクセス数が急増する。しかもゲームの進化にともなって、インストールファイルのサイズは数百Mbyteにまで達するようになってきている。こうした巨大なファイルをユーザーがダウンロードする際、サービスを提供している回線の帯域が狭くて時間がかかるようなことになってしまうと、ユーザーのモチベーションを下げてしまいかねない。 ガンホーでは、ファイルのダウンロード業務をこれまでアウトソーシングしていた。そして新タイトルのリリース時や大規模なゲームアップデート時には、事前に十分なダウンロードの帯域を確保するため、サーバ台数を増やすなどその都度調整を行っていたという。しかしゲームのタイトル数が増えてこうした作業手間やコストがふくらんでいったことから、同社ではファイルダウンロードの仕組みを自社で運営することを検討。当初はゲームサーバと同じファシリティの中にダウンロードサーバを置くことも考えたが、ゲームそのもののトラフィックに影響を与えることを避けるため、最終的にはゲームのサービス回線とは別にダウンロード専用回線を設けることが決定された。 ダウンロード専用回線には、コストパフォーマンスと安定稼働という2つの要件が両立することが求められた。そしてこれらの要件を含めた総合的な判断により、USENの光ギガビットアクセスが選択されたのである。2か所のデータセンターでそれぞれ光ギガビットアクセス回線を利用し、さらにそれぞれにダウンロードサーバを2台ずつ用意し、場所と回線、サーバごとに十分な負荷分散と冗長化を実現することができた。同社では現在、平均して200〜300Mbpsのネットワークトラフィックで安定稼働している。今後、アクセス数が相当に増えたとしても、かなり余裕のある状態だという。実際、「ラグナロクオンライン」などのユーザーからは「ダウンロードの速度が速くなった」という喜びの声も返ってきているという。 広島、東京でストリーミングビジネスを展開している株式会社ストレンは、動画のストリーミング配信を行う企業や団体に対し、ストリーミングサーバのレンタルから映像のエンコードまでを請け負っている。
従来は海外の通信キャリアの回線を利用していたが、日本の他の契約者と帯域を分けて使うため、配信に十分な速度が得られず、途中で動画がストップしてしまうこともあった。このため国内の回線業者を探していたところ、コストパフォーマンスと帯域ともに満足できるサービスを提供しているUSENと出会ったのである。ストレンのサーバとインターネットを光ギガビットアクセスで接続することで、十分な速度が出るようになり、ユーザーのアクセスが集中しても、映像が途切れず安定した配信を実現できるようになったのである。ストレンは光ギガビットアクセスという強力な通信インフラを武器に、今後は放送とのコラボレーションも視野に入れたあらたなブロードバンドサービスへの展開を進めようとしている。
USENブロードバンド法人企画部は「ベストエフォート型であっても、お客さまに十分に満足していただける回線速度を実現しています。超高速回線を利用したコンテンツビジネスを事業展開されているお客さまに安心してご利用いただいております」と話す。金額の比較表(表1)で、他社の光回線サービスとの価格と比較すると、その差は圧倒的であることが分かる。ユーザー2社の事例を見ても分かるように、インターネットに接続して大規模なパケットをやりとりするサービスを提供するようなビジネスについては、ベストエフォート型の1Gbps回線は最も適した通信インフラと言えるだろう。そしてUSENの光ギガビットアクセスは、そのマーケットにおいてはずば抜けたコストパフォーマンスを実現している。
提供:株式会社
USEN
企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT 編集部 掲載内容有効期限:2005年9月21日 |
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