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今あるストレージを使いつくせ PART 1
新規ストレージを買い足す前に
できることはいろいろある


ほぼすべての業務をITに依存している現在、企業のデータセンターには日々かなりの量のデータが溜まっていく。その情報量の増加に伴ってストレージを追加していくことは、購入コストばかりでなく設置スペースや電力使用料金といったランニングコストにも跳ね返る。データセンターでのコスト削減が求められている今、データを戦略的に管理することでストレージ利用の最適化を図ることは、追加購入の抑制や既存のストレージを減らすことにも繋がる、有効な手段といえる。

   

データが増えたらストレージを買い足すべきなのか

 企業におけるデータ量の増加率は年間50%ともいわれている。日常業務のITへの依存度はますます高まり、保存されるデータは日々増加し続けている。そのなかには、保存されるべきものなのかどうかも分からないデータも多い。紙の書類であれば、保存する場所として倉庫を借りるなどはコストもかかるし移動の手間もあることから、できるだけ効率よく管理するための手法は考えられていたであろう。しかし、幸いなことにストレージのハードウェア価格は年々下がり、領域が足りなくなってきたら新しいストレージを購入するという対応で場当たり的にしのいできたのが現状といえる。

 だが、手軽に対処できるため次から次へとストレージを増やしていた時代は、2008年9月のリーマンショックで幕を閉じたといってもいい。企業情報戦略の中心となるデータセンターにおいて、今必要とされていることがコスト削減であることは、シマンテックが実施した調査も示している。

図1 シマンテックが実施した調査によると、日本でも世界でも、コスト削減が企業のデータセンターにおける最大の課題になっている (画面をクリックすると拡大)

 ストレージがたくさんあるという状態は、場所をとる、消費電力が増加する、などランニングコストにも影響する。もちろん、散在したデータを探し出すのに苦労するというような業務遂行上の課題もある。そこで情報システム部門には、ストレージの管理を見直すことにより、コスト削減や生産性の向上などを実現できるという視点を持っていただきたい。

   

場当たり的な対応から、戦略的なストレージ管理へ

 企業では、部署ごと、あるいはプロジェクトごとにストレージがサイロ化していることがよくある。このため、部署Aのストレージには未使用領域がたくさんあるのに対し、部署Bでは頻繁に追加が必要といった状態に陥り、企業におけるストレージの使用率は平均すれば30〜40%という低い値となっている。資料やコンテンツを作る際の素材など、同じものを各部署のストレージにコピーして保存してある場合も多い。実際の業務にはその方が使い勝手がよいからだが、よくよく考えればこれは無駄ともいえる。

図2 物理ストレージからLUN、アプリケーションへといくに従って、ストレージの利用効率がどんどん下がってくる (画面をクリックすると拡大)

 また、例えば電子メールのデータなどは訴訟の際の公的証拠として扱われるケースもあるため、高度な可用性と安全性を保ったストレージに保存するよう強く推奨されるケースがある。ストレージ(データ)の属性は、ティアで表現されるが、最上位のものがティア1である。

 最近はそのさらに上のティア0も定義されているが、もちろんこのティアのレベルが上になるほど、ハードウェアに要求される信頼性も高くなり、必然的に価格も高くなる。企業では、例えば顧客データや開発担当部署の技術データなど、重要なデータはさまざまあるが、同時に会議開催の通知など、その期限が過ぎればほとんど不要となるデータもある。だが、日々の業務の中でどれが重要でどれがそうでないかを峻別してストレージに保存するということは、まずない。このため、高価なティア1ストレージに、重要性が高くないデータが入っているという、状況も多いだろう。

 このような雑然とした状態をきちんと整理整頓することでストレージ利用を最適化すれば、コスト削減や生産性向上が実現する。つまり、ストレージをより戦略的に管理するべきだということだ。

 そのためにはまず、情報資産の棚卸しが不可欠である。どこにどのようなデータがあるのかを把握し、それぞれのデータの重要度や更新頻度によってどのランクのストレージに保存するのが適切なのかを判断し再配置することで、既存のストレージにかなりの余裕が生まれる。その結果、新しいストレージを追加する必要がなくなることもあるだろう。

   

戦略的ストレージ管理のための4つのポイント

 さらに重要なのは、棚卸し表を一度作ったら、そのまま放置したのでは意味がないということだ。絶えず増加し続け変化している情報資産の状態を、常に把握して効率的な保存や再配置を持続しなければならない。

 当然のことながら、目に見えないものは管理できない。ストレージがどう使われているか、どの程度データが重複しているかを確かめ、問題点を把握するのが先決だ。ストレージの管理用ツールによって、すべてのストレージ資産の検出、アプリケーションの依存関係の把握、変更の動的更新といったことを行い、ストレージの利用について可視化する必要がある。それができて初めて、ストレージの利用を最適化する容量管理が可能となる。

 空いているストレージを利用し、重複しているデータを削除したり、重要でないものは安価なストレージに移したりといったストレージの容量管理と使用最適化は、できるだけ広範囲で行う方が効果が上がる。つまり、1つの部署内で、プロジェクトごとに分かれているストレージを統合することでもそれなりに効果はあるが、それが全社的な統合ならばさらに効果が高まるということだ。さらに、現在進行形で使用しているデータだけでなく、バックアップ用の保存データ、保管が義務づけられているデータのアーカイブまで、情報資産のライフサイクル全体で考えた管理を行うことでも、より効率の良いストレージ管理が可能となる。

 戦略的ストレージ管理を行うには、「未使用領域の特定と再利用」に続いて、「現在進行形で利用するストレージの利用率を向上させる」、「重複するデータを排除する」、「データの検索や利用が容易なアーカイブシステムを利用することによってプライマリのストレージの増設を抑制する」というアプローチが可能だ。

 
1
未使用領域の特定と再利用
2
ストレージの仮想化
3
データの重複排除
4
ストレージ最適化のためのアーカイブ
ストレージ
削減/コスト削減効果
部署ごと、プロジェクトごとに配置されているストレージの利用率を把握し、新規購入せずに空いているところを利用する 物理割り当てを減らしてストレージの利用率を向上させることにより、新規購入のペースを落とせる 重複しているデータは保存しないので、バックアップ用ストレージを効率利用できる  メールサーバーやSharePointサーバーなどのデータをアーカイブすることで、高価なプライマリのストレージの追加導入が不要になる 
その他の
メリット
  グリーンIT バックアップ時間の短縮、ネットワーク帯域の削減、ディザスタリカバリ コンプライアンス対応、情報開示要求への対応
利用する技術   シンプロビジョニング  重複排除 アーカイブ
シマンテックの提案
Veritas Command Central
Veritas Storage Foundation
Veritas NetBackup PureDisk
Symantec Enterprise Vault
表1 戦略的ストレージ管理のための4つのポイント

 これらは、全てカバーしているにこしたことはないが、順次導入していっても構わない。また、企業により優先度が異なるため、プライオリティの高いものを先にという判断もでてくるだろう。いずれにしても、仮想化や重複排除といった新技術が登場してストレージ管理に寄与しているように、今後もまた優れた技術が登場する。その時、それを十分に利用するためには、その前提となるべき戦略的データ管理について、今のうちに取り組んでおくことが賢明といえる。

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提供:株式会社シマンテック
アイティメディア営業企画
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2009年09月20日



「今あるストレージを使いつくせ」 INDEX
【PART 1】
新規ストレージを買い足す前にできることはいろいろある
【PART 2】
ストレージを有効活用するための新技術とは

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