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「Symantec Backup Exec Solution 2008」レポート
Windows環境のバックアップ基盤見直しに
最適解を提供するBackup Execファミリー

シマンテックは2008年6月、全国4カ所でプライベートセミナー「Symantec Backup Exec Solution 2008」を開催し、Windows Server 2008に対応したデータ・システム保護製品の最新版を披露した。本レポートでは同製品がもたらす先進のWindows保護ソリューションを紹介しよう。
 バックアップ&リカバリ製品で世界初の認定ロゴ取得
 Windows Server 2008に最適化されたBackup Execとは

 シマンテックが開催した「Symantec Backup Exec Solution 2008」では、Windows向けのデータ・システム保護製品としておなじみの“Backup Execファミリー”、「Symantec Backup Exec 12 for Windows Servers(BE12)」と「Symantec Backup Exec System Recovery 8(BESR8)」が紹介された。ともに2008年3月にリリースされたばかりの最新製品だ。

 BE12とBESR8は、BE12がデータをきめ細かく保護するのに対し、BESR8は、OS・アプリケーションのシステムを確実に保護するという役割の違いがある。BE12はRPO(目標復旧地点)の水準を高め、BESR8は、RTO(目標復旧時間)の水準を高めるという相互補完の関係にある。

 セミナーでは、Windowsを中心としたIAサーバのディスク容量が2005〜2007年で45.5%も増加しており(IDCジャパン調査)、それに伴って「バックアップの効率化」「災害対策」という普遍的なストレージ管理の課題がWindows環境でも切実になっていると指摘している。加えて今後、新バージョンとなる「Windows Server 2008」が普及してくる。どの企業もWindows環境のバックアップ基盤を見直す時期にきているのだ。

 そうした企業にとって、バックアップ/リカバリ製品では業界に先駆けてWindows Server 2008の認定ロゴを取得し、機能強化が図られたBE12とBESR8は格好のソリューションとなるだろう。それではセミナーの内容に基づき具体的に両製品の特徴を見ていこう。
セミナー講演資料

 ネイティブ形式でバックアップする
 Granular Recovery Technology

 BE12は各種の専用エージェントにより、Windowsファイルサーバのほか、Exchange Server、SQL Serverなど主要アプリケーションに対して、きめ細かいデータ保護を行う。エージェント搭載の保護対象サーバからBE12搭載の“メディアサーバ”に保存し、さらにテープ装置へとバックアップを行うDisk to Disk to Tape(D2D2T)も可能である。なお、Windows Server 2008標準のバックアップツールでは、テープデバイスへのバックアップには対応していない。バックアップ媒体として依然、根強いニーズがあるテープが使えるBE12はポイントが高いだろう。

 BE12で特に便利なのが機能強化された独自技術「Granular Recovery Technology(GRT)」だろう。Exchange Server、SharePoint Server、Active Directory(AD)のデータをそのままの形式でメディアサーバへバックアップ。ユーザーはエクスプローラ風の画面から世代を選び、Exchange Serverなら最小はメール、SharePointはドキュメント、ADはユーザーの単位で復元できる。

 例えば、Exchange Serverの保護では従来、インフォメーションストア単位でバックアップすると同じ単位でしか復元できず、運用を考えて別途、個々のメールボックスも保護しているケースが多かった。それがBE12では、インフォメーションストア単位で保護しながらアカウントごとのメールボックス、メール単位でも復元可能と、使い勝手が大幅に増した。

インフォメーションストアを基に、各ユーザーのメール1通単位でリストアが可能だ

 継続データ保護で復旧可能地点を極限まで“直近”に

 従来はWindowsファイルサーバのみに適用できた「Continuous Protection Server(CPS)」機能がExchange Serverにも使えるようになったのもBE12で見逃せない点である。同機能は一般にはCDP(Continuous Data Protection)と呼ばれ、最新のデータを常に保存し、任意の時点(必ずしも最新とは限らない)で復元できるようにする技術である。

 その仕組みは、データの変更点をブロック単位で即座にメディアサーバへ転送、そこでWindows Serverに実装される「Volume Shadow Copy Service(VSS)」とBE12が連動し、一定間隔(最短1時間)でスナップショットを取得、最大64世代にわたり管理するというもの。取得間隔によってはかなり過去にさかのぼってデータを復元できる一方、保護対象のサーバに障害が発生した直前の変更点まで反映して復元することも可能だ。運用面も考慮して、Webインターフェイスのツールを用意、管理者に頼らずともエンドユーザーが自力で検索・復元が行えるようにしている。

 BE12/BESR8に共通する注目の新機能としては「ThreatCon」との連携がある。シマンテックが運営するThreatConは、インターネット上の脅威情報をグローバルに収集し、4段階で脅威レベルを警告するサービスだ。BESRでは従来バックアップ実行のトリガとなるイベントを選択できたが、最新版のBE12/BESR8では選択肢の1つとしてThreatConの警告レベルが加わったのだ。実際にウイルス等の被害が発生しても、データ・システムの最新状態がバックアップされているので復旧は速やかになる。

 Windows Server 2008の新技術「Server Core」にも対応

 BE12/BESR8の目玉はWindows Server 2008サポートになるが、注目されるのは「Server Core」への対応だろう。Server Coreは、DHCP、ADなどのシステムアプリケーションを最小コンポーネント構成で稼働させる新技術だ。GUIを持たないため、BE12/BESR8のエージェントをServer Coreへプッシュインストールして使用する。

 Windows Server 2008ではADが大幅に機能強化されているが、BE12は前述した通り、GRTを適用してADのデータをネイティブ形式でバックアップする。そのため復元時もADを再起動させることなく、ユーザー単位できめ細かく復元できる使い勝手のよさが特徴である。Windows Server 2008からADに採用された読み取り専用ドメインコントローラ(RODC)もサポートしており、大元のDCサーバと遠隔地のブランチオフィスに置かれるRODCサーバのデータを一括で保護し、煩雑になりがちなAD運用を支援する。

 システムを数分で丸ごと復元するBESR8

 BESR8は、システムを構成する各ドライブのイメージを、論理構成を維持したまま保存先にコピーしたあと、フルバックアップは週・月・四半期単位、増分バックアップなら最短15分単位で自動バックアップ。設定された世代数でリカバリポイント(バックアップファイル)を世代管理していく。Exchange ServerやSQL ServerなどVSS対応アプリケーションならば、停止させることなくオンラインバックアップできる。

 復元も容易である。BESR8に付属しているWindows PEベースの起動用ディスクで復元先のマシンを立ち上げ、あとは任意のリカバリポイントのイメージを適用するだけ。システム規模にもよるが、ものの数分でシステム全体が復元される場合もあるだろう。なお、オプションの「Granular Restore Option」を利用すると、BE12のGRT同様にバックアップデータをエクスプローラ展開し、ファイル単位の復元が簡単に行える。

 バックアップ先・リストア先を柔軟に選べる
 ――仮想環境へも対応

 バックアップの保存先としては、サーバ(DAS)、NAS/SAN機器、リムーバブルのHDD、光ディスク、USBメモリなどの様々なストレージデバイスが選べる。従来は1カ所しか指定できなかった保存先がBESR8では2カ所まで指定可能になったため、ローカルに1次保存してから、オフサイトに2次コピーするといった運用ができる。2次保存先として、新たにインターネット上のFTPサーバ(2次保存先限定)が選べるようになった。また、BESR8自体はテープに非対応だが、BEと組み合わせることにより、テープ装置への保存も可能である。これなら災害対策にも十分通用するだろう。

 リカバリポイントのリストア先も柔軟に選べる。仮に復元先が稼働機とスペックが異なる代替機であっても、BESR8がリカバリポイントを展開する際にOSのHAL(ハードウェア抽象化層)を代替機に合わせて変更、必要なドライバをプラグ&プレイで組み込む。さらに物理・仮想サーバの相互変換にも対応。物理サーバのリカバリポイントを仮想サーバ上で展開するPhysical to Virtual(P2V)、その逆のVirtual to Physical(V2P)が行える。BESR8がP2V/V2Pの形式変換を行うので、ユーザーは物理か仮想かの違いを意識する必要がないのだ。BESR8はサーバ移行でも重宝するはずだ。

BESR8のリカバリポイントを仮想サーバへ展開することも可能。またその逆に仮想サーバで作成したリカバリポイントを物理マシンに戻すこともできる

 データはBE12、システム領域はBESR8で二重保護

 以上、BE12/BESR8の特徴を見てきたが、この2つの製品を組み合わせると、より強力な保護ソリューションとなるのは間違いない。

 例えばExchange Serverに対して、DドライブのデータはBE12のCPS機能で継続的にバックアップ(テープへ最終保存してもよい)。一方、Cドライブに格納されたOS・アプリケーションは、BESR8で常に最新のイメージを確保しておく。こうすれば、稼働機に障害が発生した場合も、まずは障害が発生する直前の状態でシステム領域を代替機上に復元し、そこへ保護されている最新データを取り込み、サービスを再開できる。

 BE12/BESR8の組み合わせは、他の保護ソリューションと比べても、低いコストで高い水準のRPO/RTOを実現できる可能性は高い。Windows Server 2008への移行を見越し、Windows環境のバックアップ基盤の見直しを検討しているなら、BE12/BESR8の組み合わせは十分検討に値する。

関連リンク
・Symantec Backup Exec 12 for Windows Servers 無償評価版ダウンロード

・Symantec Backup Exec System Recovery 8 Server Edition 無償評価版ダウンロード

セミナー資料ダウンロード
シマンテック講演分資料:
これからのバックアップとリストアは管理者いらず!?
IDC Japanの調査結果を基にストレージ管理やバックアップが抱える課題を明らかにし、解決策となるWindows Server 2008対応システム&データ保護製品を紹介する。

資料内容
・これからの Windows 環境におけるシステム&データ保護
・最新 Windows Server に即応!Backup Exec 12
・実践 Backup Exec System Recovery 8


スポンサー講演分(MS)資料:
Windows Server 2008 時代のサーバー運用管理(3.9MB)

提供:シマンテック株式会社
企画:アイティメディア 営業本部
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2008年8月31日







セミナー資料ダウンロード
シマンテック講演分資料:
これからのバックアップとリストアは管理者いらず!?
IDC Japanの調査結果を基にストレージ管理やバックアップが抱える課題を明らかにし、解決策となるWindows Server 2008対応システム&データ保護製品を紹介する。
資料内容
・これからの Windows 環境におけるシステム&データ保護
・最新 Windows Server に即応!Backup Exec 12
・実践 Backup Exec System Recovery 8


スポンサー講演分(MS)資料:
Windows Server 2008 時代のサーバー運用管理 (3.9MB)


ホワイトペーパー
Windows Server 2008対応のバックアップとリストア(前編)
Windows Server 2008にいち早く対応したBackup Execでのバックアップおよびリストアの方法を、インストール手順などを分かりやすく解説する。


Windowsを簡単・確実にシステム復旧するための手引き
Backup Exec System Recovery 8は、短時間で確実なシステムリカバリを実現するソリューション。最新のWindows Server 2008にも対応するシンプルな保護・復旧ソリューションの活用方法をまとめて紹介する。

関連リンク
・Symantec Backup Exec 12 for Windows Servers 無償評価版ダウンロード

・Symantec Backup Exec System Recovery 8 Server Edition 無償評価版ダウンロード

・Backup Exec ファミリー製品情報

・Symantec Backup Execアドバイザー

・株式会社シマンテック

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