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その日のうちに効果テキメン
ITインフラの渋滞を許さない「Steelhead」


 各地の拠点に散在していたサーバを統合するプランを練っている企業は少なくない。だがその際、ネットワークについても十分考慮しないと、コスト削減効果が得られるどころかかえって生産性を阻害する可能性もある。そんな事態を防いでくれるのが、リバーベッドテクノロジーのWAN最適化装置「Steelhead」だ。国内・海外ともにリバーベッド製品の豊富な導入実績を誇るネットマークスが手掛けた2つの事例を元に、その効果を見てみよう。

    サーバ統合という投資を本当に生かすにはネットワークにも目を

 コスト削減を目的に、これまで地方拠点や部門ごとに散在していたサーバを統合し、1つのデータセンターに集約するというプランを練っている企業は少なくない。統合によってコスト削減効果が見込めるのは事実だが、その際、ネットワークという足回りの部分に注意を払わないと、逆効果になることもある。

 せっかく統合を図っても、サーバへのアクセスが集中し、遅延の影響などで、ユーザーに大きなフラストレーションを与えたり、業務をスムーズに進めることができなくなる可能性がある。最悪の場合は元の状態に戻したり、追加で回線を購入したりと、かえってコストがかさむ可能性も否定できない。

 こうした事態を招かないために必要となるのが、サーバ統合にともなうネットワーク環境の見直しやWAN最適化装置の導入だ。特に後者は、遅延が大きいWAN回線越しのアクセスでも、キャッシュやデータの圧縮、プロトコル最適化といったさまざまな技術を駆使することによって、統合前とほぼ変わらない速度でリモートサーバにアクセスできるようになる。つまり、コスト削減効果を享受しつつ、業務へのインパクトを最小限に抑えることができる。

 中には「そんなにうまい話があるの?」と疑問に思われる方もいるかもしれない。しかし、海外はおろか日本国内でもいくつかの企業が、サーバ統合と同時にWAN最適化装置を導入し、効果を挙げている。リバーベッドテクノロジーが提供する「Steelhead」を採用して、サーバの統合とコスト削減、業務効率化に成功した2つの事例を紹介しよう。

    600msecという遅延を解消し、既存インフラを最大限に
活用できたA社

 製造業A社では、国内のへき地にある開発拠点と本社との間を衛星回線で結んで、データのやり取りをしていた。なぜ衛星回線かというと、その拠点はブロードバンド接続のサービスエリアに含まれておらず、ほかに選択肢がなかったからだ。しかし衛星回線の速度は上り2Mbps、下りでも10Mbpsと低速なうえに、遅延は600msecと海外並みだった。そのため、大容量の設計データはおろか、WordやExcelといったOffice文書のやり取りにも支障が生じるような状況だったという。

 そこでA社が目を付けたのが、WAN最適化装置だ。複数の製品を比較して検証を行おうとした段階で、Steelheadは早くもメリットを発揮した。トンネリングなどの複雑な設定を行うことなく、すぐに設定を完了でき、効果を体感できたのだ。

 「その日のうちに設定できてテストを行い、効果を実感できたことが大きかったようだ」と、導入に当たったネットマークスの田牧歩氏(第五事業部 第一営業部 グループマネージャー)は述べている。

 しかも、効果も目覚ましいものだった。CIFSを用いたファイル転送のスループットを計測したところ、ポート445経由の場合で3.7倍、ポート139に関しては4.5倍。Notesの通信では実に6.8倍に向上した。また、これまで900MBだったデータの量を220MBにまで削減できるという効果も得られた。

A社システム
図1 衛星回線の遅延の影響を抑えたA社のシステム構成

 Steelheadは、衛星回線特有の600msecという遅延の影響を抑え、システムインフラを整えて生産性を向上させた。回収できていなかったインフラへの投資を有効なものに変えたと言ってもいいだろう。「既存のインフラの能力をめいっぱい引き出し、活用するためのソリューション」(田牧氏)として機能したわけだ。

    短期間で約230拠点のサーバを レスポンスを落とさずに
統合したB社

 もう1つの事例は、国内で大規模なファイルサーバ統合に取り組んだ金融業B社だ。

 同社は、営業向けシステムの更改作業の中で、全国約230拠点に分散していたファイルサーバの統合に取り組むことになった。しかしこの作業を進める中で「ファイルサーバを集約すると、当然そこにはアクセスが集中する」ということに気付き、急きょネットワークのレスポンスをチェック。結果、そのままでは業務に支障が生じるという結論に至った。

 同社はここで、いくつかの選択肢を検討した。1つは、これまでバックアップとして利用してきた回線を使って負荷分散するというもの。しかし、コストや帯域を考慮すると合理的でない上、バックアップという存在がなくなってしまう。次に検討したのは、圧縮ソフトを利用してデータ量を減らすというものだが、実際にテストしてみたところあまり効果がないことが判明した。そこで行き着いたのがWAN最適化装置の導入だ。

 ここでも、すぐに設定・導入できるというSteelheadの特長が生かされることになった。システム更改時期が迫っていたため、導入やテストに割くことのできる時間は限られていたが、「IPアドレスなどシンプルな設定のみで導入できるため、短期間で構築できた。昼休みの1時間を利用して1日約5台というペースで作業を進め、2カ月半で完了した」(田牧氏)。センター側での設定が不要なため、導入したところから順次利用できる、つまり高速化の恩恵を享受できたうえ、拠点のサイズに応じて導入できる豊富なラインアップや既存の運用に影響を与えない点もメリットだったという。

B社システム
図2 全国約230拠点にSteelheadを導入したB社のシステム構成

 「通常ならば、帯域を増強するとそのまま運用コストの増加につながるが、Steelheadを利用することで、コストの上がり方を極力抑えながら業務効率を上げることができる」(田牧氏)。最終的に、WAN最適化装置の導入事例としては国内最大規模となったこのシステムは、その後も順調に稼働しており、営業所の統廃合、追加といった変化にも柔軟に対応できている。

    サーバ統合とネットワークの見直しはセットで

 B社の事例に見られるように、実はサーバ統合とネットワークの見直しはセットで考える必要がある。そこが欠けてしまうと、いざカットオーバーしてから「遅くて使えない!」というクレームが続出することになるだろう。

 今後もサーバ統合の波は止まらず、さまざまなアプリケーションが集約されることになるだろうが、その場合でもITインフラに「渋滞」は許されない。そんな局面において、既存環境を変えずに容易に導入でき、効果がすぐに分かるSteelheadは大きな力となるだろう。

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今やファイルサーバ統合に欠かせないWAN最適化装置。弊社ユーザー事例からその導入経緯をご紹介する。

 分散したサーバを統合することにより、TCOの削減やセキュリティレベルの向上などを図ろうとする企業が増えている。その際、集約したサーバへWAN越しでアクセスする場合、そのままでは通信速度の遅延が発生してしまう。

 WAN最適化装置「Steelhead」は予めサーバとクライアントPC間で発生する通信を予測し処理することで、回線の遅延による影響を最小化。

 また、WANの帯域を効率よく使えるため、通信環境が異なる海外などとの接続にも威力を発揮する。事例から、ユーザーが導入を決めた経緯などを紹介。

提供:株式会社ネットマークス
アイティメディア 営業企画
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2009年9月6日

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