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100x86px 〜エンジニアフレンドリーなSharePlexの魅力とは〜
基幹DBに負荷をかけずに柔軟なレプリケートを実現


SharePlex for Oracleは、Oracleデータベース向けのレプリケーションソフトウェアだ。独自のアーキテクチャを採用しているため、メインのデータベースに大きな負荷をかけずにほぼリアルタイムで複製を行える。また、テーブル単位の複製などにも柔軟に対応している。この利点を活かし、基幹システムから分析系の処理に必要な部分を切り出し、生産性を向上させた企業を取材した。

パフォーマンス低下が許されないシステム

 セントラル短資オンライントレードは、リテール向けに「外国為替証拠金取引サービス」の提供を行っている企業だ。同社の提供するオンライントレードサービスでは、個人投資家が、主にインターネット経由で外貨取引を行っている。むろん取引だけでなく、それぞれのユーザーが、PC上で口座内容やポジションの確認を随時行える。開設口座数約9万(2008年10月末現在)という、業界大手の取引システムには、それなりの負荷がかかることが分かっていただけるだろう。万一、レスポンス能力が低下すればユーザーの取引に大きな影響をもたらす可能性も含んでいる。

 同社では、このオーダー管理システム(OMS)のデータベースにOracle Enterprise Editionを採用、Oracle Real Application Clusters(RAC)によってスケールさせている。ある段階までは、仮にパフォーマンス低下の兆しが見えたとしても、ノード追加で対応できたという。

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セントラル短資オンライントレード
システム事業部 開発課
課長 清水 純氏

  「確かにRACのノード追加でもそれなりのパフォーマンスを確保できるのですが、処理の内容によってはRAC全ノードへの影響が無視できないものもあります」と語るのはセントラル短資オンライントレード システム事業部 開発課 課長 清水 純氏。

 同社の業務フローのなかでは、経営分析にかかわるレポート出力処理においても、同じシステムにクエリを投じていた。緊急でない処理であっても、ひとたびクエリが投げられればシステムに一定の負荷を与え、結果的にほかのオーダー情報などの処理のリソースが確保しにくくなるなどの懸念があったという。

 このため、エンジニアがクエリを投げるタイミングを調整するなどといった運用面での地道な対応が必要だった。むろん、パフォーマンスの問題については、アプリケーション側である程度対応が可能な状況ではあったというが、 「人的/システム的リソースを非定型データ抽出/分析業務の支援のために割き続けるのは非合理的だ、という結論に達した」(セントラル短資オンライントレード システム事業部 次長 矢川和男氏)という。

 結果として、同社の参照用データベースシステムは「開発エンジニアに対して負荷をかけずにインフラ的視点から対応する」というテーマをもって進められることになった。

 内部的な経営分析用のレポートに対しては、メインデータベースからレプリケートを行い、そちらのデータを参照する仕組みの導入が検討された。SharePlex for Oracleはこの参照用データベースへのレプリケートの場面で活用されている。

比較検討の末SharePlexを選定した理由とは

 もちろん、製品選定に際して、同社では複数の製品で検証を行っている。そのうえで、要件にぴったり合致したのがSharePlex for Oracleだった。清水氏によると、以下の特徴を持つSharePlex for Oracleが唯一、今回の要件に合致したという。

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図 取引システムと参照用データベース
SharePlexにより特定のデータのみを参照用データベースにレプリケート。データ転送もほぼリアルタイムに行われる

1:テーブル単位でのレプリケート

 ある特定のテーブルだけあれば十分、という状況で、データベース丸ごとをレプリケートするのは、運用上非常に無駄が多くなってしまう。SharePlex for Oracleでは「こちらでテーブルを指定して、その部分だけをレプリケートでき、効率の良い運用が望めた」という。

2:柔軟な構成

 他のレプリケーションソフトでは、レプリケーション先のデータベースを参照専用とする必要があったり、そもそもデータベースをオープンできる時間帯に制限があった。SharePlex for Oracleではレプリケーション対象テーブルへのリアルタイムな参照のみでなく更新も可能であり、「非常に柔軟な構成を組むことが可能と判断した」という。

3:エンジニアフレンドリーなシンプルさ

 SharePlex for Oracleは、Oracle Streams同様、REDOログをベースにした論理レプリケーションアーキテクチャだ。ただし、Oracle Streamsと違い、完全に別プロセス空間で動作するため、管理も非常に楽に行え、運用面でも有利だ。

  さらに、現場でトラブルシュートを行うシステム担当者にとって、いざとなれば各プロセスの詳細なログでデータ反映状況の確認や内部の動きが把握できるSharePlexはまさに理想的な実装だ。

 「われわれとしては、基幹部分でどんな小さな部分であっても『ブラックボックス』化させたくありません。いざというときに対処のしようがないからです。この点でSharePlex for Oracleは非常に見通しがよかった」とは前出の矢川氏。

4:Oracleの異なるエディション/バージョンのレプリケート接続

 基幹業務にかかわるシステムはOracle Enterprise EditionとRACで強固に組む必要がある。しかし、参照用データベースではそこまでのコストをかけて同じ構成にする必要はない。また、Oracle RACによる性能向上は4ノードを超えるとノード追加による費用対効果が低下する。

 そこで、レプリケート先で動作するOracleデータベースのエディションがStandard Edition Oneでも問題なく動作する製品を探したものの、ほかのレプリケート製品では、同一エディションが必須条件だったり、期待通り動作しないものがあり、それらの導入は断念したという。

 SharePlex for Oracleならば、エディションだけではなくバージョンが異なるOracle同士はもちろん、異なるOSであってもレプリケートが可能だ。また、レプリケートそのものもほぼリアルタイムで実施できるほか、複製元のデータベースにかかる負荷は非常に小さい。

 SharePlexを使い、基幹データベースと参照用データベースの切り分けを行ったことで、経営分析に必要な情報へのアクセスが自由に行えるようになり、即時性のある情報抽出/業務分析が行えるようになるなど、ビジネス面でのメリットも大きかったようだ。

 加えて分析系の業務担当者だけでなく、システム部門にも大きなメリットがあったという。

 前出の矢川氏は「さまざまな分析をシステム負荷やタイミングを気にせず取り出すことができるようになり、ビジネスに必要な情報をタイムリーに届けつつ、エンジニアがより建設的な作業に没頭できる環境が整いました」と、SharePlex for Oracleの導入によってエンジニアの生産性も向上したことを示した。

 同社では現在、基幹のOMSデータベースから分析系データを取り出す部分でのみSharePlex for Oracleを利用しているが、「今後導入予定の新システムでも同様にSharePlexによるデータ複製を行う予定」(矢川氏)だ。

◆◆◆

 昼夜を問わず注文やデータ検索の負荷がかかる基幹システムに影響を与えず、エンジニアフレンドリーな仕様でデータベースの複製を実現したSharePlex for Oracle。システムの規模拡大や運用インフラの整備などの場面でぜひ検討したい製品だ。

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クエスト・ソフトウェア:データベース管理

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提供:クエスト・ソフトウェア株式会社
企画:アイティメディア 営業本部
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2008年12月14日

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