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@IT > SAPをハンズオンで学ぶ 必見TechEd'06! |
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■優れたビジネスソリューションのために 業務アプリケーションのリーディングベンダであるSAPの製品が、数多くの企業に受け入れられる理由は何か。それは、SAP技術者や専門ソリューションを持つパートナー企業、そしてユーザー企業がひとつとなり、それぞれの企業、業種、時代に即した優れたソリューションを生み出せることだ。それがSAPを取り巻く「エコシステム」である。
エコシステムとは特定の制度名ではなく、SAPを始めユーザー、パートナー、技術者すべてがかかわる情報交換コミュニティやサポート、トレーニング、技術支援や情報公開といった取り組みを指す。こうした活動があるからこそ、他社やユーザー企業特有の優れたソリューションを連携させたり、取り込んだりすることで、SAPそのものの価値も向上してきたわけだ。 特に、異機種混在環境、ビジネス環境への柔軟・迅速な対応など、エンタープライズ ITがますます複雑化、高度化する中で、エコシステムの実現はSAP最大の付加価値といっていい。そしてエコシステム実現のためのキーとなるアーキテクチャが、SAPが提唱する「エンタープライズ・サービス指向アーキテクチャ」(エンタープライズSOA)だ(第1回「SOA を実現するSAP開発環境を徹底解剖!」参照)。 ■デベロッパに最新の付加価値を与える SAPが主催するワールドワイドの技術イベント「SAP TechEd '06」は、同社の持つ最新技術を参加者に惜しみなく提供することで参加するデベロッパに付加価値を与え、またSAPエコシステムへの参加を促している。少しかみ砕いていえば、 TechEd は「SOA時代に成功するためのノウハウや知識を提供し、開発者、パートナー、ユーザーのコラボレーションをより強化する」という場だ。 10月5日・6日に東京で開催される「SAP TechEd '06 Tokyo」でも、このコンセプトに基づいて最新技術情報をエンジニア自身が“体感”できるハンズオンを数多くそろえる予定だ。昨年までの TechEd に比べ、4つの点で内容を刷新し、「必ず満足してもらえるはず」(SAPジャパン)と自信満々に語る。 ■昨年と違うTechEd '06、4つの刷新点とは
今年のTechEd '06の特徴とは何か。それは、エンタープライズSOAの実装技術をじかに体感し、そのノウハウを余すことなく公開することにある。異機種混在環境、疎結合を前提とするSOA時代では、SAP環境だけでソリューションを構築するのではなく、標準技術をどのように取り込むか、またどんな技術を使って新しいサービスを開発するかが問われるようになる。 そのために今年は、エンタープライズSOAの実現に焦点を当て、以下4つの点で、大幅に内容を刷新するという。
■TechEd'06 、このハンズオンを見逃すな ハンズオンでは、2人に付き1台のノートPCを用意し、開発プラットフォーム「SAP Developer Studio」や、UI開発用「WebDynpro」などの各モジュールの実行環境を再現。第1回の記事で紹介したスニークプレビュー版を無償ダウンロードとは異なり、購入しないと触ることができない環境の多くに、実際に触れることができるのが最大の魅力だ。
特にMDMの新バージョン5.5は、昨年出荷開始が発表されたばかりの製品であり、もともとのSAPパートナー企業などでなければなかなか触れることができない。しかしTechEd'06ではMDMについて特に4つのテーマを用意し、マスターデータの管理に悩むユーザー企業の担当者、技術者の参加を待っている。 MDMの新バージョン5.5は、C++で実装され、JavaのAPIなども持った全社データ統合のプラットフォームであり、下手なRDBMSなどを凌駕する圧倒的なパフォーマンスを誇る。普通のWindowsベースのUIを備えており、一般的な技術知識があれば扱えることが特徴だ。SAPのアプリケーション群を含む既存システムからデータを取得・抽出し、マッピング、マッチングをおこなうことで、データ整合と正規化の面からエンタープライズ SOAを実現する。一般にSOAシステムの実現に際しては、個別システムで持っているデータの不整合が問題にされるが、MDMはそうした課題を迅速に解決するソリューションなのだ。 MDMのハンズオンでは、「顧客データの統合」「マスタデータの集中管理」「マッチング」「Web サービスの活用」という、現実にありそうなテーマを設定し、これらの課題を解決するための技術をレクチャー。最後の「Webサービスの活用」は、MDM内のデータ抽出・更新をWebサービス経由で実行するという特徴的な機能を紹介する予定で、エンタープライズSOAの根幹を成す機能ということもあり、必見のハンズオンだ。
開発技術についてはどうか。今年はエンタープライズSOAの実現に向け、より実践的なハンズオンを多数用意している。具体的には、「SAP Composite Application Framework 」(SAP CAF)や、「SAP Visual Composer」(SAP VC)を使ったコンポジットアプリケーションの開発などだ。今年初めての内容をふんだんに盛り込んでいる。エンタープライズSOA という、すでにSAPが実装している環境の中でJava技術をどのように活かすべきかが理解できる。 また、「Javaアプリケーション変更管理」と、Eclipseベースの「Developer Studio紹介」も、ぜひJava技術者に体感してもらいたいハンズオンの1つ。特に前者は、Javaアプリケーションをバイナリで出荷するというSAP特有の仕組みを利用し、大元のソースに変更やバージョン管理をかける手法を紹介し、JavaによるSAP開発の真髄を伺うことができる。 そのほか、Adobeのインタラクティブフォームを使ったUI開発、WebDynpro for Javaのハンズオンを用意し、フロントエンドからバックエンドまでを標準技術で開発する手法をレクチャーするという。目玉は、MicorsoftのクライアントアプリケーションからSAPのアプリケーションプラットフォームのエンタープライズ・サービスを介して直接アクセスできる「Duet」の紹介で、SOAソリューションの広がりやその実装技術を解説。開発者だけでなく、一般業務部門にも興味深いセッションだ。 ■ABAPでもエンタープライズSOAは実現できる SOAの実装技術といえば、Javaや.NET、そしてWebサービスなどが中心で、ベンダ固有の技術が取り上げられることはあまりない。SAPも標準技術への対応を推進し、ABAPの存在が少しずつ小さくなっているように見える。 これに対し、今回のTechEd では、「ABAPの知識があれば、エンタープライズ SOA の実現には充分」ということを強く表明。裏を返せば、ABAPがレガシー技術になることはない、ということだ。その理由は、ミッションクリティカルなエンタープライズSOAを実現するには、ABAPの堅牢性に一日の長があることだ。例えば、ABAPが持つデータ構造やビジネスロジックレイヤーに直接アクセスするには、やはりABAPが最適である。 もちろんSAPでは、JavaやWeb サービスなどとの親和性を一層高めることを目指しているが、安定したバックエンド実現のためにはABAPの存在がキーとなる。今回のTechEd'06でもABAPの新機能を紹介し、WebDynpro
for ABAPを使ったエンタープライズSOA の実装をハンズオンする予定で、「無理にJavaや.NET技術者に移行するのではなく、ABAPを使って最新アーキテクチャを実現する手段」を余すところなく公開する。
ABAP、Java、.NET、Webサービスが融合するエンタープライズSOA とエコシステム。この世界観をTechEd'06で体感してほしい。
提供:SAPジャパン株式会社
企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT 編集部 掲載内容有効期限:2006年9月30日 |
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