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もうシステムインテグレータは要らない！ ExcelでできるWebアプリケーション帳票開発 　〜＠IT リッチクライアント カンファレンスIV イベントレポート 〜

2008年9月19日、＠IT編集部主催のセミナー「＠IT リッチクライアント カンファレンスIV〜そのWebアプリ使いやすいですか〜」が東京・目黒で開催された。本稿では、マイクロラボ 代表取締役 宮森勝彌氏によるセッション「Excelで作るWebアプリ Excelレガシー問題の解決に！」の模様をレポートする。

トップ自らExcelに惚れ込み、 10年以上進化させ続けてきた製品

　今日、企業においてMicrosoft Excel（以下、Excel）ほど浸透したデータフォーマットはない。それは業種・業態のいかんを問わない。故に、Excelは一番身近な電子帳票フォーマットとして、また社内外とのデータ交換メディアとして、幅広く利用されている。

　その点に早くから着目し、Excelベースの帳票ソリューションを提供してきたのが、マイクロラボだ。リッチクライアントカンファレンスIVのブレイクアウトセッションのBトラックに登場した同社 代表取締役 宮森勝彌氏が、10年以上に及ぶ開発・販売実績を誇る「XCute」の概要を披露した。

「XCute」のデモ画面とマイクロラボ 代表取締役 宮森勝彌氏

　そもそもXCuteは、リレーショナルデータベースをExcelベースで読み書きできるツールとして、Excel 97の登場を契機に開発された。その後、Excel 2000でWeb対応が実現したため、これをWebアプリケーション開発ツールと発展させるに至った。宮森氏は語る。

「専門のプログラミング知識を持たないエンドユーザーでもデータを自由にハンドリングできる、Excelに惚れ込んでXCuteを開発してきた。これは、私自身プログラマとして働いていた時代、エンドユーザーから『宮森の作るアプリケーションは使いにくい。Excelみたいにならないのか』といわれたことから思いついたツールでもある」

Excelをフロントエンドに リッチなWebアプリケーション開発を実現

　そのXCuteの機能を簡単に説明しよう。これは、リレーショナルデータベースからExcelにデータを読み出し、それをExcelのHTML保存機能とタグ差し込み機能を使って、ボタンやテキストを添付した上でWebブラウザへWebアプリケーションとして出力できるというもの。その逆も可能だ。Webブラウザ上で入力されたデータをExcel上に展開し、それをリレーショナルデータベースに格納することでデータ更新を行える。キャッチフレーズは“Excelで作り、Excelが動く、リッチなWebアプリ”だ。

　システム構成は以下のようになっている（図）。通常は、XCuteサーバとWebサーバを1台のサーバマシンで稼働させることが多いという。

図　XCuteのシステム構成とデータの流れ

　その特徴は、「ExcelOpen」と呼ばれる機能だ。WindowsのWebブラウザであるInternet Explorer上にExcelを展開することで、エンドユーザーはいつものExcelの使い勝手を享受しながら、効率の高いデータ入力を行うことができる。

　また、入れ子構造を持った複雑なクロス表の作成や、データ軸の入れ替え、会計年度の開始などに合わせたデータソートなどといったことも容易に行えるという。

　講演では、社員名簿をWebブラウザ上で表示・更新可能にするという想定の下、宮森氏自ら開発のプロセスを実演してみせた。リレーショナルデータベースに格納された数十件のデータが簡単な設定で、まずExcelに読み出され、XCuteの開発支援機能「ナビゲーション」を利用することで、それがデータ更新ボタンなどの機能の付いたWebアプリケーションとして見ている間に完成していった。

XCuteの採用で帳票運用コストが1/10になった顧客も

　マイクロラボでは顧客のWebアプリケーション帳票開発をバックアップするため、同社のサイト上にドキュメントやサンプルページを豊富に用意、情報交換のための掲示板も運営している。

　「帳票データハンドリングの情報システム部門依存、システムインテグレータ依存を脱し、エンドユーザーが気軽にデータ更新できる環境を整えればコストは劇的に下げられる。『XCuteの採用で帳票運用コストが1/10になった』という顧客もいる」と宮森氏。確かにExcelは、いまそこにある身近なツール。これを利用しない法はない。

ホワイトペーパー Excelで作るWebアプリ開発ソフト「XCute」の新機能を一挙解説 ExcelをベースとしたWebアプリケーション開発を可能にする「XCute」のバージョン10がリリース。より便利になったその新機能とは？

提供：株式会社マイクロラボ
企画：アイティメディア 営業本部
制作：＠IT 編集部
掲載内容有効期限：2008年10月31日