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進化した専用線を活用するという
一歩先行くネットワーク戦略

重要性が増す一方の企業ネットワークインフラに、専用線を新たに導入するケースが増えている。なぜ、いま専用線なのか。進化した専用線の実態に迫る
   重要度が増すネットワークの“危機管理”

 企業における情報インフラの重要性は年々その重みを増している。例え「うちはIT企業ではないから」「ネットワークへの依存度は高くないから」などという意識があったとしても、仮に基幹のネットワークがなんらかの原因で停止した際のオフィス内の状況をイメージしてみよう。あらゆる業務がコンピュータやそれらをつなぐネットワークの上に成り立っている現状を振り返れば、その損失額の大きさに1分、1秒足りとも停止することが許されないことを再認識するであろう。

 また、数字となって表される損失だけではすまない。企業としての社会的な信用やイメージの低下は、ボディーブローのように経営体力そのものを奪い取り、業績に大きな影響を及ぼす。

 それほど重要な情報インフラだけに、特に基幹系のネットワークに関しては絶対レベルの信頼性が求められる時代なのだ。

   なぜ、いま“専用線”が見直されているのか?

 そんな中にあって、今専用線に熱い注目が集まっている。ネットワーク専門誌を開けば、「広域イーサネット」や「IP-VPN」といった見出しが踊るこのご時世に「なぜ今さら専用線なのか」という疑問もあるだろう。

 だが、「99.999%のネットワーク稼働率(故障は37年に一度)」や「QoSで完全帯域保証」という専用線の特徴にあらためて注目すると、今、この時代にこそ専用線が必要とされていることが分かるであろう。現に実際のビジネスフィールドにおいても、専用線回帰の現象が進行しており、危機意識の強い企業を中心に「絶対に止めてはならないネットワークは専用線がふさわしい」と再認識するケースが相次いでいる。

 このような再認識の動きは、高品質・高信頼という面が注目された結果だが、それだけではない。セキュリティ対策という部分でも専用線がもたらす高い安全性に注目が集まっている。

   想定外の事故や災害に強い専用線

 業界最大手のオンラインショッピングモールに出店している店舗から顧客のクレジットカード番号を含む個人情報が流出した事件は記憶に新しい。この例は、ネットワークがその直接的原因ではないが、このような情報を扱う現代企業の社会的な責任について大いに考えさせられた。例えそれがBtoCビジネスを展開する企業ではなくとも、何らかの個人情報が蓄積され、それらが社内ネットワークを通じて取り扱われている例は珍しいことではないだろう。重要拠点間をポイントtoポイントで結ぶ専用線は、セキュリティという面でも堅牢なインフラを提供してくれるのだ。

 たとえば、血液事業を行うある特殊法人では、全国に張り巡らせた基幹ネットワークをすべて専用線で構成している。氏名や住所のみならず究極の個人情報ともいうべき血液に関する情報を扱うだけに、最高レベルのセキュリティを求めた彼らの結論が、理論的または物理的に、インターネットやキャリア閉域網などの公衆網と完全に切り離された専用線だったのだ。

 今年になって2度、東京を震度5の地震が襲った。また、大型台風の上陸なども記憶に新しい。前述のように、いくら高い信頼性を誇るネットワークを構築し、トラブルやセキュリティに万全の備えをしていても、このような自然の猛威の前に人間は為す術がない。いくら専用線とはいえ回線が物理的に切断されてしまっては手の施しようがないからだ。

 だが、このような万が一の災害に備え、バックアップ回線を物理的に異なるルートで引くことが可能なのも専用線の特徴だ。例えて言うなら、東海道に対する中山道のようなルートを確保することで、広域災害など不測の事態に備え可能な限り万全を期すことができるのだ。

   専用線のイメージを変える新世代型専用線の価格とは?

 ただ、専用線の話になると「信頼性やセキュリティが高いのは分かるがコストが問題」と考えてしまう向きもあろう。だが、専用線=「高い」というのは一昔前の話だ。新世代の専用線は、拠点間の距離やネットワーク構成によっては、完全な帯域保証とQoSが約束されていながら、構成によっては、共有型サービスと同等かそれ以下のコスト感覚で使うことができる。

 ここで、東京と大阪のセンター拠点を50Mbpsで接続し、それぞれのセンター拠点から、おのおの5カ所の圏内拠点を10Mbpsの専用線で接続しているユーザーを例に、同等の広域イーサネットの構成とそのコストを比較してみよう。このユーザーは、現在月額484万円(NTTコミュニケーションズ定価ベース)のコストでこの専用線ネットワークを運営している。一方、比較検討された他社の広域イーサネット(各センターへは100Mbpsを引込み、各拠点間10Mbps)の見積は、月額543万円だった。

図1 首都圏と近畿圏を結ぶ企業ネットワーク構成と価格の比較
10Mbps x 10拠点+100Mbps x 2センターのケースでNTTコミュニケーションズのギガストリーム(上)、他社広域イーサネットサービス(下)を使った場合

 このようにネットワーク構成、距離、帯域によっては共有型サービスと同等かそれ以下の例もあるのだ。高い信頼性とセキュリティを誇る専用線をこのコストで享受できるという点を見過ごしてはならない。

 新世代の専用線が、ユーザーニーズに合った、さまざまなネットワーク構成に柔軟に対応している点にも注目したい。いろいろなアプリケーションに柔軟に対応したり、SDH/SONET、Etherといったインターフェイスにも対応しポイントtoマルチポイント型のネットワーク構築も可能にするなど、共有型サービスにも引けを取らない使い勝手を実現している。また、回線の信頼性は確保したいが、完全な帯域保証までは必要としない、というニーズに対応した、より導入しやすい「従量型」「一部帯域保証型」のサービスも登場している。このようなサービスを上手に利用することで、メインのネットワークはもちろんのこと、サブのバックアップ用回線としての用途も考えられるのだ。

図2 共有型サービス(左)と専用線ギガストリーム(右)の通信方式の違い

 企業内においても、情報系、勘定系など、その役割が多様化するネットワーク。そのような中にあってどの会社にも「絶対に落ちてはいけない」領域があるはずだ。新世代の専用線は、信頼性や高いセキュリティはもちろんのこと、コストパフォーマンスの点でも十分検討に値する選択肢となった。過去の既成概念に囚われることなく、企業の信頼を支えるインフラとして専用線を検討すべきときが来たのだ。

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提供:NTTコミュニケーションズ株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2005年12月31日
 
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