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データをなくしてから泣くよりも
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インターコムが販売しているストレージ監視&バックアップ「SmartHDD Manager 2.0」を活用すれば、ストレージ(HDD)が壊れてからあたふたするのではなく、事前に準備を整え、データを保護することができる。 |
何だかディスクがカリカリいうし、そろそろバックアップを取っておこう、と思っていた矢先、HDDが壊れてしまった――こんな苦い経験をした人は少なくないのではないだろうか?
HDDの中には、日々の業務に欠かせないさまざまな情報が詰まっている。アドレス帳に始まり、取引先とのやり取りを記したメール、見積書に契約書、あるいはメールやブラウザ、業務用アプリケーション……故障によってこうしたデータが丸ごと失われてしまえば、それは即、仕事がストップしてしまうことを意味する。
HDDの故障は被害の大きさゆえに、そしてその唐突さゆえに、まるで「天災」のようにとらえられがちだ。ある日突然やってくるのだから、ユーザーにはどうしようもない……そんな風に思われていることも多い。
しかし、それは間違った思い込みだ。実は、普段からHDDの状態を監視することによって、いつかやってくる「その日」を予測し、対処ができる。それを可能にするのが、2008年9月にリリースされた、運用管理システムに必須とされるストレージ監視とバックアップ機能を備えた「SmartHDD Manager 2.0」だ。
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いつか来る「故障」を予測し 事前の対処を可能に |
HDDは、標準で自身の健康状態を示す「S.M.A.R.T.」(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)と呼ばれる情報を提供している。ベンダにもよるが、データ読み取りや不良セクタといったエラー情報のほか、使用時間や温度、ディスク回転など、30種類以上の情報が収集されている。
SmartHDD Manager 2.0は、このディスク情報を収集し、独自のアルゴリズムに基づいて分析を加えることにより、健康状態を監視するツールだ。あらかじめ障害が来る時期さえ把握できれば、データが失われる前に、HDD交換などの対応を取ることができる。また、故障が近付いていると予想されたHDDについては、バックアップの頻度を高めてデータを保護する仕組みも備えている。
万一ディスクに障害が発生した場合には、警告メールを送付したり、回転灯を回して目に見える形で警告したりできる。さらに指定したプログラムを自動的に実行させることも可能だ。
もう1つの特徴として、管理対象のHDDが遠隔地にあっても、ネットワーク越しに一元的に管理を行えることが挙げられる。
SmartHDD Manager 2.0は、PCやファイルサーバ側で情報を収集するエージェントと、その情報を集約する管理サーバ、管理者向けに一元的に情報を提供する管理コンソールから構成されている。
管理コンソールでは、コンピュータ情報やアプリケーションといった基本的なインベントリ情報に加え、診断された故障状況がグラフィカルに表示される。さらにCSV形式などでレポートとして出力することも可能だ。こうした情報を活用すれば、HDDの故障が発生してから管理者があたふた走り回る代わりに、事前にユーザーに警告し、代替機の準備を整えておくなどして、対応の手間を最小限に留めることができる。
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クライアントPCからNAS、基幹サーバまで 企業内のあらゆるHDDを一括監視 |
SmartHDD Manager 2.0は、前バージョンと比較してインターフェイスの改良や故障診断およびバックアップ機能の大幅な強化が図られた。
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SmartHDD Manager 2.0の管理コンソール画面。HDD状況を迅速に分かりやすく表示 (画面をクリックすると拡大表示) |
バックアップ機能の強化ポイントは、電子メールの送受信直後にリアルタイムバックアップを実行できる点にある。
企業の中で最も鮮度の高いやり取りが行われるメールデータの保全は必須事項だ。しかしながら、例えばメールの振り分け機能を利用していると、時々重要なメールがスパム扱いとなり、誤って削除してしまうことがある。このように、メールデータの損失要因はHDDの故障によるものより、日頃のちょっとしたオペレーションミスによるものが大きい。
その点、バージョン2.0のリアルタイム メールバックアップ機能であればバックアップの取りこぼしがない。このため、仮に送受信直後に誤って大切なメールを削除してしまった場合でも復元でき、安心だ。
故障診断機能の強化については、バージョン2.0より、クライアントPCだけでなくRAIDサーバについても正式対応となった。
そもそもRAID構成は、HDDの耐障害性向上のために取られているものだが、それだけに、RAIDを組んだだけで安心してしまうケースも多い。「これで大丈夫」と放置していた結果、ディスクの故障を見逃し、気付いたときには手遅れになることもある。そうした事態を招かないようにする機能だ。このRAID監視機能を併用することで、サーバ機の耐障害性をさらに高めることができ、より確実なデータ保全を実現できる。
RAIDサーバに対応した結果、SmartHDD Manager 2.0では、クライアントPCから基幹サーバに至るまで、企業内のすべてのディスクの故障を監視することができる。社内のさまざまなHDDを一括監視できる点も、管理者にとっては利便性が高いといえるだろう。
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事後対応ではなく事前の対処を可能にし ITサービスの差別化を |
中には、自社で利用するだけでなく、フォーバル社のようにこの機能を保守・メンテナンスサービスに活用しているITサービス事業者もある。
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株式会社フォーバルのビジネス事例。顧客企業のHDDを一元監視してITサービスに活用 (画面をクリックすると拡大表示) |
ITサービスの多くは、実際にHDD故障が発生してからの対処に力点を置くことが多い。代替機の手配だけでなくデータのサルベージを組み合わせて提供するケースもあるが、その場合でも、必ずしもデータを復元できるとは限らない。
これに対しSmartHDD Manager 2.0を活用すれば、顧客システムの状況を一元的に監視し、必要に応じて注意喚起を行ったり、メンテナンスを行う継続的サービスを展開できる。定期的なレポート提供に加え、故障が近いと見られる場合は顧客にあらかじめ通知し、重要なデータを退避させることにより、トラブルを未然に予防することが可能となる。
保守・メンテナンスサービスを価格競争に終わらせるのではなく、一段質の高いサービスを実現し、差別化を図るツールとして活用することができるだろう。
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「人事を尽くして天命を待つ」ということわざがあるが、SmartHDD Manager 2.0を活用すれば、天命が来る前に人事を尽くし、トラブルを未然に防ぐことができる。企業の最重要課題である “事業継続(BC)の維持”に有効なツールといえるだろう。
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提供:株式会社インターコム
企画:アイティメディア 営業本部
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2008年10月23日
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