![]() |
![]() |
|
Loading
|
@IT > イノベーションがコスト削減をもたらす! アップグレードでシステム力を強化せよ |
![]() |
|
2006年10月27日、インテル、SAP、マイクロソフトの3社共催による「一挙公開! 主要SAPパートナーによるアップグレードサービス最新情報セミナー」が東京・汐留のヴィラフォンテーヌ汐留にて開催された。SAP R/3からmySAP ERP 2005へのアップグレードは2006年から2007年にピークを迎えると分析されており、アプリケーションベンダ、OS/データベースベンダ、CPUベンダが協力してそれをサポートしていくためのセミナーである。
最も先進的で戦略的なものとしては、SOAによる柔軟なエンタープライズシステムや企業間ビジネスプロセス統合システムを構築し、ビジネスの変化や拡大に迅速に対応しようというもの。また、そこまで大きな理想を掲げなくとも、新しいバージョンになって追加された機能を利用したいという場合。そして、数のうえでは一番多いと思われるのが、今使っているハードウェアやソフトウェアが古くなってしまい、リース期限やサポート期限が近づいているといったケースだ。 SAP R/3のユーザーに対し、どのケースであっても推奨するのが、mySAP ERP 2005へのアップグレードである。その理由の1つが、コア部分については2010年まで変更されることはなく、すぐに再アップグレードは必要にならないこと。そしてもうひとつは、追加機能が必要な場合でも新たに提供されるエンハンスメントパッケージで対応ができることだ。つまり、単純に古いから替える場合でも、近々SOAに取り組む予定でも、SAP R/3はmySAP ERP 2005にしておいた方がよいということである。 SAPジャパン メンテナンス・バリュー・オフィスの野呂瀬孝久氏によると、SAP R/3からmySAP ERP 2005へのアップグレードで考慮すべき事項として挙げたのが、機能追加によりハードウェアリソースの追加が必要になる場合があるということだ。
SAPによれば、現在、新規導入の75%以上がインテル・アーキテクチャ(IA)とWindowsという組み合わせを選択しているという。また、国内サーバ市場において、2005年時点では出荷台数の9割がIAサーバである。しかし、サーバの出荷金額ベースでは全体の約50%程度となっており、IAサーバの選択がTCOの削減に有効であることが裏付けられている。
TCOの削減という観点では、ハードウェア自体のコストやソフトウェアのライセンス料のみが注目されがちである。しかし今回インタビューを行ったインテル 事業開発本部 本部長の宗像義恵氏によれば、ある大きな要素が見逃されていると言う。それは電気代だ。 これまでの常識で考えると、サーバの処理能力が高くなれば、それだけ消費電力も上がっていた。そして処理能力に比例して発熱量も増加していたため、冷却のための空調費も無視できない状況である。これを打破するため、インテルはこれまで「いかに省電力で高速に動かすか」に注目して開発を進めてきた。企業のTCO削減においても、これが重要なキーワードとなる。 インテルは2006年6月以降、新製品を続々と投入している。サーバ系のCPUとしては3つのセグメントで展開されており、ビジネスサーバ向けのデュアルコア インテル®Xeon®5100番台(開発コード名:Woodcrest)、エンタープライズサーバ向けマルチプロセッサ対応のデュアルコア インテル®Xeon® MP 7100番台(開発コード名:Tulsa)、そしてメインフレームクラス向けデュアルコア インテル®Itanium® 2 9000番台(開発コード名:Montecito)が発表されている。 これらの製品は、旧来のものより性能が向上したにもかかわらず消費電力が下がっている。その要因はデュアル・コアからクアッド・コアへと進む「マルチ・コア」戦略、2次キャッシュの共有化などのプラットフォーム技術のほか、プロセステクノロジの変更と、Xeon 5100番台から採用された新マイクロアーキテクチャなどである。 これらの新しい製品群でSAPのSDベンチマークテストを行うと、デュアルコアXeon 5100番台はシングルコアの前世代に比べ2倍のパフォーマンスが出ている。同様にXeon MP 7100番台では同7000番台に比較し1.4倍、Itanium 2 9000番台では前世代に比較して1.8〜2.5倍という結果が出た。 また、スイッチングに必要な電力についても、シリコンの回路デザインを65nmプロセスに替えたことで30%低くなり、しかもスピードは20%向上(*)した。さらに、Xeon 5100番台ではこれまでのNetBurstマイクロアーキテクチャからインテル® Core™マイクロアーキテクチャーに変えたことにより、プロセッサ全体の消費電力が35%低くなり、パフォーマンスは80%向上(*)したのである。 インテルは、消費電力を下げて性能を向上させた新しいアーキテクチャによるサーバ製品と、mySAP ERP 2005を組み合わせたソリューションが、各ユーザー企業のアドバンテージとなることを期待している。
SAPのアップグレードソリューションは国内外の大手ハードウェアベンダからも提供されている。セミナー後半では、デル、日本アイ・ビー・エム、日本電気、日本ユニシス、富士通、日立製作所の各社が、インテル・アーキテクチャとWindowsを組み合わせたソリューションやアップグレードサービスの紹介を行った。
一例を紹介すると、日本ユニシスでは、UNIXからWindowsへのマイグレーションによるコスト削減メリットや、32bitシステムをアップグレードと同時に64bit化しユニコード化するといったシナリオ、仮想化技術を利用した耐障害生向上シナリオを、事例とともに紹介した。 実際のアップグレード作業についてはさまざまなノウハウが必要なため、専門家への相談が有効である。高性能と省電力を兼ね備えたアーキテクチャと、パートナーが持つ豊富なノウハウを組み合わせることで、システム力を最大化できるアップグレードが実現するのである。
提供:インテル株式会社 企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT 編集部 掲載内容有効期限:2006年12月12日 |
|