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第1回 @IT Hot Trendセミナー レポート
Webシステム開発工数削減のポイント


セッション概要

WebGainが実現する
Webアプリケーション開発の効率化と拡張


ウェブゲインジャパン株式会社
重田亜希子

 Java開発ツールとしてプログラマに定評のあった「Visual Cafe」を、J2EE開発の効率化に重点を置いたツールとして提供を続けているのがウェブゲインです。ウェブゲインの重田氏は、ウェブゲインのJ2EE開発における役割を「E-ビジネスアプリケーションの開発プロセス促進のソリューションを提供すること」と語りました。つまり、アプリケーションの設計・デザインから開発・テスト、アプリケーションの配布までの一連のプロセスをツールでサポートするのがウェブゲインのソリューションであるというわけです。

 セッションはデモを中心に進められました。UMLによるモデリングによってJavaコードを出力できるStructureBuilder 4.5や、エクステンションによってDreamweaverと連携しJSP開発を効率化するVisual Cafe 4.1など、設計からコーディングフェーズを支援するツールが紹介されました。この中で、アプリケーションサーバへのアプリケーションのデプロイやデバックといったアプリケーションサーバとの親和性についても紹介がありました。ウェブゲインのツールはすでにWebLogicやi-Planetに対応していますが、今後の予定について「HPから誕生したばかりのbluestoneにも対応します。今後も対応範囲を広げていきます」 (重田氏)といった、まだニュースとして表に出ていない貴重な情報を聞くこともできました。

 また、Webシステムで大きな課題となるデータベースとの接続についても触れ、そこではウェブゲインのTopLinkが紹介されました。TopLinkでは、たとえばデータベースの複数のテーブルへのオブジェクトマッピング、テーブルの生成をGUIで行うことができます。他に例を見ない製品のため、TopLinkへの会場の関心は高かったようです。

 Java開発ツールは、従来までJavaのコーディングを支援するためのIDEでした。しかし、今後はサーバサイドJavaの開発プロセス全体を効率化するソリューションとして考えられる時代になってきたようです。


「JRun」JSPカスタムタグを活用した
Webアプリケーション開発手法


株式会社アイ・ティ・フロンティア
シリウス事業部
松永智

 JRunのプロダクトマーケティングを担当する松永氏は、「J2EEの階層化は開発生産性を上げるキーポイント」と語りました。Webアプリケーションを役割と機能で分割するMVCのモデルが、Webアプリケーションで課題となるデザインとビジネスロジック開発をうまく分離しているというわけです。しかし松永氏は、それですべてが解決するわけではないと問題提起しました。「優れたデザインを行うWebデザイナーほどワークフローが確立している。この場合、開発者とのコラボレーションは難しく、そこにはツールの補完が必要である」とした上で、JRunには、将来MacromediaのFlashと連携したフロント・ツー・エンドのツールが登場する予定であることを紹介しました。

 また、開発効率を上げるための具体的なコーディング手法として、JSPのカスタムタグがデモを交えて紹介されました。カスタムタグは、独自に作成したタグをJSPプログラミングに利用できるというもので、JSP上でのさまざまな処理の記述を簡素化できるため、プログラミング作業を効率化する有効な手段となります。デモでは、JRunにあらかじめ用意されているJRun CustomTag Libraryのカスタムタグを使い、数行の記述でデータベースにアクセスしてその結果を表示するプログラミングが可能であることが説明されました。

 アプリケーション・サーバをどう選ぶか? という話題の中で松永氏は、「仕様書の上ではJ2EE完全準拠であったとしても、メーカーの実装によってポータビリティやパフォーマンスが実は大きく変わってくる」と述べ、JRunの場合は少ないリソースで大きなパフォーマンスを発揮するのが特徴であると紹介しました。


Web環境下からのあらゆる帳票出力を実現する
翼システム帳票iソリューションの実態 


翼システム株式会社
情報企画事業部
マーケティング部
谷口功

 企業システムのWeb化は、多くのメリットをもたらす一方で、帳票の実現には困難と思える課題を投げかけます。たとえば、Web環境からEIAJの規格にのっとったバーコードの印刷はできるのか? 従来までドットプリンタで行っていた指定伝票への印刷はできるのか? PDFの生成は大量印刷に適しているのか?などといった問題です。

セミナー参加者の声
「帳票を考えることはWebシステムを成功に導く」

 今回のセミナーで、なるほどと実感したことがあります。それは、社内のIT化や企業間の取引がXMLで行われるようになったとしても、帳票を中心とする日本企業固有の商習慣は変わらないというのは本当だと納得いたしました。つまり、どんなに企業システムが進化しても、「紙ベースの帳票を企業活動から切り離すことはできない」ということです。

 私自身、社内システムに関わるSEですが、翼システム様のお話の中にありましたように、イントラネットをWeb化したい、ERPを導入して業務を効率化したい、という目の前の大きな課題は真剣に検討を進めても、帳票のことはついつい後回しになって最後になってトラブルになるケースが多いというのは非常に納得できる状況です。ITのトレンドを追いかけるあまり、実は日本人のビジネスから切り離すことのできない帳票をついつい置き去りにしてしまいがちだと思います。

 今後の企業のIT化のトレンドは既存システムのWeb化だというのは誰もが納得するところだと思います。これからは、システムをどうWeb化するかを考えると同時に、企業のビジネスプロセスの一部である帳票にもはじめから真剣に取り組むことが、本当の意味でのWebシステムの成功を生むのだと思います。
(製造業、34歳)

 翼システムの谷口氏は、「帳票は最後まで忘れられている。最後の最後で帳票をどうにかしようとしても、結局そこに多くの時間が割かれることになる」と指摘しました。そして、Web化を短期間で実現するポイントは「アプリケーションサーバ+帳票ツールという組み合わせで決着をつけること」だとし、帳票ツール群である翼システムの「帳票iソリューション」を紹介しました。

 その内容は、帳票ニーズのリクエストに合った部品を選んでサーバに置けばよいという実にシンプルなソリューションです。たとえばPDFを生成しWebブラウザから印刷するというアウトプット、Webブラウザの操作で既存のドットプリンタに指定伝票を出力するというアウトプット、Webブラウの操作でバーコードを出力するというアウトプット、取引先のFAXに直接帳票を出力するアウトプットなど、さまざまなアウトプットの用途に応じた部品が用意されているので、必要に応じてそれらの部品を選ぶだけでよいというものです。

 さらに、Webの時代になってもネイティブなプリンタドライバを使った帳票印刷は残ると谷口氏は語りました。翼システムは、その状況への回答として、ネイティブなプリンタドライバの100%のJava化も進めていると説明しました。「いちどJavaで作っておけば、次回どころか以降ずっと使えるし、それが開発工数の削減になります」。

 一方で、帳票の設計工数の削減も重要であると谷口氏は語りました。翼システムは、帳票の設計についてもツールの提供で工数削減のソリューションを提供しているといいます。実際、デモを交えながら、既存の帳票をスキャニングして独自の帳票設計フォームに変換したり、フォームに直接計算式やデータベースへのクエリー文を埋め込むなど、興味深い機能が紹介されました。「つまり、30のデータを送れば、100の計算を行うことができるのです」。GUIによる帳票の設計も工数削減のキーですが、アプリケーション側のインプリメントを軽減してあげることも、開発工数の削減になるというわけです。

 最後に、翼システムは40近い帳票部品をお客様のニーズに合わせて検証できるテスティングセンターを用意しているとの紹介でセッションを終えました。


 
関連リンク集

ウェブゲインジャパン

ウェブゲインジャパン

WebGain Studio

Visual Cafe

TopLink

アイ・ティ・フロンティア

アイ・ティ・フロンティア

JRunのページ

JRun FAQ

JRunメーリングリスト

翼システム

@IT広告企画 ラージEの時代が求める帳票ソリューション

帳票iソリューショントップページ


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