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中堅・中小企業のレプリケーション活用物語

第2話 サーバの災害対策ってこんなに簡単!


「大事なシステムにお金をかけられない」「人がいなくてバックアップに手間を掛けられない」――未曾有の不況の中、バックアップについてシステム管理者の方がおっしゃることは皆同じです。これからお話しするのは、レプリケーションという技術を活用し、ユーザーの、そして自分自身の悩みを解決する4人のシステム管理者の物語です。

   

BCPが降ってきた!



小西
 
  うーん、急にBCPっていわれても、何をすればいいのやら……。  
   

 今日の主人公は、善通寺製麺のシステム管理部に所属する小西裕介さん。小西さんが勤める善通寺製麺は全国に約50店舗を展開する香川県のうどんチェーンで、来年創業20周年を迎えます。これを期に創業者社長の号令で策定することになったのがBCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)です。

 事業継続計画の中では、小西さんが所属するシステム管理部も、当然ながら重要な役割を果たします。すでにシステム別の重要度分析は終わり、小西さんの担当範囲ではPOSシステムが最重要システムに位置付けられました。災害時にはこれらのシステムを1日以内で復旧するのが目標です。小西さんが悩んでいたのはその実現策でした。具体的には次の3つです。


小西
 
  善通寺本社(香川)にあるPOSサーバは毎日テープにバックアップを取ってある。でも、地震や火事が起きたら、サーバだけではなくテープ自体も壊れてしまうかもしれない。データだけでも別な場所に移さないと。  
   

小西
 
  サーバの復旧は障害が起きてから1日以内で行わなければいけない。災害直後の本社で復旧するわけにはいけないから、東京営業所あたりに代替サーバを置くことになるかな。でも東京の奴ら、サーバのリストア(復旧)なんてやったことあるんだろうか?  
   

小西
 
  だいたい、これだけの対策をするのにどれほどお金がかかるものなんだろう。社長は任せろといっていたけど、あの雰囲気だとそれほど大きな金額は考えていないようだ。  
   

と、悩みは広がるばかり。課題は

(1)どうやって遠隔地にデータを転送するか
(2)どうやって転送先でサーバを復旧するか
(3)それをどれだけ小さな費用で実現できるか

この3つです。

   

「災害対策に手間をかけていただかなくていいんです」

 そこで、小西さんはサヌキ情報システムの三田さんに相談することにしました。現行のPOSのメンテナンスをしているのがサヌキ情報システムで、三田さんはその会社の営業担当です。電話をしてから2日後、約束の時間ちょうどに三田さんがやってきました。


 
  こんにちは!今日はご連絡いただいてありがとうございます。  
   

三田

小西
 
  こんにちは。急に呼び出してしまいすみません。電話でも少し話しましたが、今日ご相談したいのは、今使っているPOSサーバの災害対策の件です。作業は来年度の予算で行うことになるのですが、その前にどんな方法があるのか調べておきたいんです。  
   

 
  かしこまりました。そう思って私もいくつか方法を調べてきました。  
   

三田

小西
 
  それはありがとう。こういった話になるとだいたい皆さんどういった対策をしているんでしょうか? 昔からよく聞くのはバックアップしたテープを毎週どこかに郵送するというような話ですが。  
   

 
  おっしゃる通り、テープを離れた営業所に搬送されているお客様は多いようです。それなら災害が起きてもデータは助かりますから。ただ、運用は大変らしいです。毎週のテープを搬送するのはもちろんですが、リストアも厄介だと聞いています。ファイルをリストアするたびに別な営業所からテープを取り寄せることになりますので……。  
   

三田

 小西さんの顔色が曇ります。今だって十分忙しいのに来年度からはそんなことまで……という心の声が聞こえてきそうです。


小西
 
  ……それは、とても大変そうですね。  
   

 
  そうなんです。そこでお勧めなのはレプリケーションソフトを使う方法です。  
   

三田

小西
 
  レプリケーションですか。前にちょっと聞いたことがあるのですが、どんなものですか?  
   

 
  レプリケーションを使えば、WANを通してデータを別な営業所のサーバに送ることができます。自動でデータが送られるので毎週テープを送る必要がありません。災害対策に手間をかけていただかなくていいんです。  
   

三田
図1 レプリケーションを使えば、仕事を増やさずサーバの災害対策ができます(クリックすると拡大します)

小西
 
  それは嬉しいですね。でも、そんなことして回線は大丈夫なんでしょうか。今、[善通寺]〜[東京]間を結んでいるのがBフレッツなのですが、新しい回線を引く余裕もないし、ちょっと心配だなぁ。  
   

 
  その点も大丈夫だと思います。レプリケーションでは更新の起きた部分だけを転送するので、ネットワークのトラフィックは思ったほどかかりません。それに、念のため導入前にアセスメントをすることもできます。こちらがアセスメントレポートのサンプルです。事前に御社のサーバの更新量が測定できるので、安心してお使いいただけると思いますよ。  
   

三田

図2 アセスメントレポートのサンプル。青い棒がデータ更新量で、赤い折れ線は送り切れずにマスタ(本番機)に溜まっているデータの量を示している(クリックすると拡大します)

   

うちの社員でも使えるの?

 打てば響く返しに小西さんは感心するばかりです。事前に相当調べてきたのでしょう。三田さんに相談したのは正解だったようです。


小西
 
  なるほど。これならテープも手元に置いておけるし運用も楽ですね。でも何か落とし穴はないのかな……。ああそうだ、サーバは1日以内で復旧しろといわれているのですが復旧方法はどうなっているんですか?  
   

 
  梅案と松案の2つを用意してきました。  
   

三田

小西
 
  さすが用意がいいですね(笑)。では梅案から聞かせてもらえますか?  
   

 
  ありがとうございます。梅案はCA ARCserve Replicationというソフトを使ったご提案です。このARCserve ReplicationはPOSのデータベースに使っているMicrosoft SQL Serverのデータをまとめて東京にレプリケーションします。詳しくはこちらの資料(図3)をご覧ください。  
   

三田

 
  ただ、ARCserve Replicationはサーバ切替の機能を持っていないので、本番サーバ障害が起きた時には手で切り替えを行っていただくことになります。具体的にはPOSの端末に接続するサーバを指定するところがあるので、そこを複製サーバに変更します。  
   

三田

小西
 
  店舗の端末側で作業が必要になるわけですね。店舗のスタッフにそんな作業できるかなぁ。  
   

 
  そこで端末での作業を省略できるのが松案です。松案ではCA ARCserve High AvailabilityというARCserve Replicationの上位ソフトを使います。これを使うと、障害時には複製サーバが自動で故障した本番サーバになり代わります。  
   

三田
図3 CA ARCserve Replicationを使う「梅案」とCA ARCserve High Availabilityを使った「松案」(クリックすると拡大します)

小西
 
  これなら、店舗での作業はいらないんですね。うちでも十分使えそうです! 価格もそんなに高くないし、これを軸に来年度の計画を立ててみます。  
   

 三田さんの協力に感謝しながら打ち合わせは終わりました。わずか数十分で小西さんの悩みは解決したようです。その後、善通寺製麺はサヌキ情報システムに依頼しCA ARCserve High Availabilityを導入しました。幸いこれまで切り替えが必要になるほどの災害は起きていませんが、万一のことがあっても善通寺製麺の店舗業務に影響を与えることはないでしょう。

*この物語はフィクションです。文中で登場する登場人物や団体はすべて架空のものです。

【豆知識】 レプリケーションはDB・ファイルサーバの災害対策に最適!

■WANと相性がよいレプリケーション

CA ARCserve Replication / High AvailabilityはもともとWAN環境での使用を想定して作られたソフトウェア。文中でもアセスメント機能やトラフィックが少ないという説明がありましたが、それ以外にも帯域幅制御機能・圧縮転送機能・遠距離通信での遅延の影響を最小限に抑えた独自プロトコルなど、さまざまな工夫がされています。

■CA ARCserve High Availabilityの切替機能

CA ARCserve High Availabilityはレプリケーションの機能に自動切替機能が追加されたCA ARCserve Replicationの上位製品。マスタ(本番)サーバの状態を常に監視し、障害時にはサーバ内部でコンピュータ名、IPアドレス、DNSレコードなどを書き換えることで、端末の接続先を複製(レプリカ)サーバに向けさせる(リダイレクション)ことができます。

■データベース検出機能

CA ARCserve Replication/High Availabilityでは、ファイルだけではなくデータベースもひとまとめにレプリケーションできるのが魅力です。Oracle Database、Microsoft SQL Server、Microsoft Exchange Serverといったデータベースアプリケーションはセットアップ時に自動検出されるので、簡単にレプリケーションの設定を行うことができます。

画面1 Microsoft SQL Serverをレプリケーションするための設定画面。複製したいデータベースにチェックを入れるだけ(クリックすると拡大します)

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